TSUTAYA、アクトビラで映画や海外ドラマを有料配信、40代顧客の獲得を狙う
配信する画質は、従来画質、ワイドサイズの従来画質、ハイビジョン(HD)画質の3種類。7割はHDで配信する。1本の料金は従来画質が420円、ワイドサイズの従来画質は525円、HDが725円。そのほか、海外ドラマ向けに4-5話分をパックにした料金プランも用意する。
TSUTAYAによると、同社のレンタル店を利用しているのは20代が中心だという。一方、アクトビラの利用者は40代が多く、アクトビラを通じてこの層を中心に顧客の拡大を狙う。TSUTAYA BBの渡邉健社長は会見で「あらゆるプラットフォームを使ってHDやBDの高画質映像のすばらしさを会員や消費者に伝えていきたい」と抱負を述べた。初年度で5万人の利用者獲得を目指す。
アクトビラは松下電器産業、ソニー、シャープ、日立製作所、東芝、ソネットエンタテインメントが共同出資で06年7月に設立したテレビ向けインターネットサービス「アクトビラ」の運営会社。「アクトビラ ビデオ」のほか、静止画や音声を無料で配信する「アクトビラベーシック」を提供。現在、40万台以上のテレビが接続してサービスを利用している。HD配信ができる「アクトビラ ビデオ・フル」は松下、ソニーなど5社の23機種の薄型テレビが対応している。
現在はストリーミング配信のみだが、ダウンロード販売や電子マネーを使った決済導入も検討している。アクトビラの久松龍一郎副社長は「サービスの利用は増えているが、認知度はまだ低い。今後は大手家電量販店のテレビ売り場でデモを展開することで、利用者をさらに増やしていきたい」と述べた。