セレゴジャパン、英語学習サイトiKnow!に学習コンテンツ作成・共有機能追加

ニュース

2008/05/21 16:33

 セレゴジャパンは5月21日都内で会見を開き、同社が運営するSNS型無料英語学習サイト「iKnow!」を「β Ver 2.0」にバージョンアップしたと発表。新バージョンの目玉で、同社が学習コンテンツUGC(User Generated Content)の第1弾に位置づける「マイリスト」機能を中心に説明した。

 ユーザーが学習コンテンツを作成・共有できる「マイリスト」は、学習したい語彙を自由にリスト化して、自分だけの学習コンテンツを作成できる機能。作成した学習コンテンツを「iKnow!」の各アプリケーションを使って学習に利用できるのが最大の特徴だ。


 「マイリスト」は、単語リストの中から必要な語彙だけを選択して、タイトルとリスト説明を記入すれば作成できる。選択した語彙は、「iKnow!」が提供している例文・画像付き例文などを組み合わせることも可能。語彙の数は、「iKnow!」が提供してきた1万4000語に加え、今回新たにアイテム候補として追加した13万6000語の計15万語が利用できる。さらに、候補にない語彙をユーザーが追加できる機能も開発する予定。

 作成したリストは、「一般公開」「フレンドのみ」「非公開」の公開設定ができ、登録が多いリストは人気リストとしてピックアップされる。また、ほかのユーザーが作成したコンテンツを自分用に編集することもできる。


 現在、登録されている「マイリスト」の数は約780。会見では、ユーザーの活用例として、アップルのスティーブ・ジョブズCEOが05年スタンフォード大学で行ったスピーチの映像をYouTubeからリンクして、そのなかで使われている単語をリスト化したコンテンツや、現役英語教師が生徒向け作成したコンテンツなどを紹介した。


 会見でマイケル長谷川シニア・バイス・プレジデントは、「学習コンテンツをオープンにすることは、『iKnow!』が目指すソーシャルラーニングプラットフォームのフルオープン化に対して大きなステップ」と述べた。さらに、サイトの現状について、「オープンから半年を経過した08年4月末で、会員数が15万人を突破。4月の利用動向は、学習時間が約21万時間、学習されたアイテムは2172万語彙」と説明。またエリック・ヤング社長は「08年末の段階で会員数50万人を目指している」と話した。広告の受け入れについては、「8-9月頃に我々のテクノロジーと連動するスパイシーな広告を予定している」と述べた。