ウィルコム、モバイル通信端末「D4」、Windows VistaとAtom搭載で
本体側面に、ウィルコムのPHS高度化通信規格W-OAM対応のW-SIMが内蔵できるスロットを装備し、最大204kbpsでデータ通信ができる。PHS網を使った通信のほか、ワイヤレスLAN(IEEE802.11b/g)にも対応。さらにLAN端子がついた別売りの専用クレードルを使えば、有線LAN回線にも接続できる。
液晶にはシャープ製5型ワイドTFT液晶を採用、解像度は1024×600ドットのWSVGA。一般的なホームページを横スクロールなしで表示でき、Vistaのサイドバーも表示可能。画面の左右には、タッチパッドとマウスボタンを搭載し、右側はマウスポインター移動や画面スクロールなどのタッチパッド操作が、左側は左右クリックのボタン操作ができる。また、スライド式のフルキーボードを搭載する。さらに、198万画素CMOSカメラを内蔵するほかワンセグ放送も視聴できる。
一方、PHSで音声通話をするには付属するヘッドセットが必要だが、Bluetooth通信には対応しており、別売りのBluetoothヘッドセットも利用できる。さらに、ウィルコムのネットワークサービスも利用でき、Windowsが休止やスリープ状態でも自動的にメール着信する「Eメール自動受信」や、遠隔からのリモートロックサービスの利用が可能。
本体サイズは、高さ84×幅188-192.3×厚さ25.9mmで重さ約470g。USB2.0対応のUSB端子やmicroSD メモリカードスロットを装備。また専用クレードルには音声出力やD端子、4つのUSB端子を搭載。別売りのRGB/USBケーブルも接続できる。本体は、キーボードを閉じたViewスタイル、キーボードをスライドさせたInputスタイル、画面を斜めに立ててノートパソコンのように操作するDeskスタイルの3つのスタイルで利用できる。
ウィルコムの喜久川政樹社長は会見で「同社が提供するデータ通信とスマートフォンの2つを包含する、新しいスタイルのコミュニケーションマシン」と説明。さらに「『次世代PHS』をにらんだ製品」であることも明らかにした。