ブラザーなど6社、日本郵政と組み使用済みインクカートリッジを共同回収

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2008/04/10 10:49

 ブラザー工業、キヤノン、デル、セイコーエプソン、日本ヒューレット・パッカード(日本HP)、レックスマークインターナショナルの6社は4月8日、日本郵政グループと共同で、家庭用プリンタの使用済みインクカートリッジの共同回収プロジェクト「インクカートリッジ里帰りプロジェクト」を開始したと発表した。

 今回のプロジェクトでは、全国の主要郵便局3638局に回収箱を設置し、インクカードリッジの効率的な回収を図る。多くの人が日常的に利用する郵便局を活用することで、使用済みインクカートリッジの回収量の拡大と、安定した回収活動の持続を目指す。回収箱は、全国の郵便局に順次設置。郵便局以外の場所にも拡大する。

 回収箱に集まった使用済みカートリッジは、「ゆうパック」を使って仕分け拠点に送付。拠点ではプリントメーカーごとでカートリッジを仕分けし、各メーカーに送る。プロジェクトでは障害者の雇用拡大の支援も視野に入れており、今回は使用済みインクカートリッジの集約・仕分けを、障害者雇用施設「ミズベ作業所」(長野県諏訪市)に委託する。

 家庭用プリンタのインクカートリッジは現在、国内で年間約2億個が使用されている。これまで、使用済みインクカートリッジはプリンタメーカーや販売会社が独自に回収してきたが、大半が家庭の一般ゴミとして捨てられており限界があった。6社は今回のプロジェクトでインクカートリッジ回収の利便性や回収率の向上を図りたい考え。