エミレーツ航空、世界初、飛行中の機内から自分の携帯が使えるシステム導入
エミレーツ航空(アラブ首長国連邦、シェイク・アハメッド・ビン・ザイード・アルマクトゥーム会長)は3月27日、飛行中の機内携帯電話通話サービスを民間航空機では世界で初めて開始した。飛行中の航空機内で携帯電話の使用を可能にする「エアロモバイル」(ビヨーン・ターレ・サンドバーク社長)のシステムを約2700万米ドルで導入。ドバイ?カサブランカ線間を運行するエアバスA340-300限定で提供するもの。
搭乗客は、自分の携帯電話を使って機内からの通話やメールが可能。海外ローミング対応の携帯電話も利用できる。ただし、通話は3万フィートの巡航高度での飛行中のみに制限されるほか、夜間飛行中など、特定の時間帯は通話が制限される。1度に通話可能な回数は最大6通話。
エミレーツが保有する全ボーイング777-300にも、すでにエアロモバイルシステムを搭載、近くサービスを開始するとともに、順次全保有機にもサービスを導入する予定。さらに今後は、「BlackBerry電子メール」や「GPRSデータ・アプリケーション」の追加や、機内エンターテインメントシステム「ice」とエアロモバイルの統合など、機能強化を図る。