萌え系ゲームがブレイク中!? 最新のPCゲーム売れ筋ランキングは?
ビジュアルアーツのPCゲーム「CLANNAD(クラナド) FULL VOICE」が、3月第1週(3月3日-9日)のPCゲームランキングでトップに立った。「CLANNAD FULL VOICE」はパッケージに可愛い女の子たちが描かれた、いわゆる萌え系ゲーム。「CLANNAD FULL VOICE」を含めた最新の人気PCゲームを「BCNランキング」でチェックした。
●アニメの影響で人気沸騰した「CLANNAD」、アニメ版と同じ声優も起用
3月第1週の「BCNランキング」で1位になったのは、ビジュアルアーツの「CLANNAD FULL VOICE」。販売本数シェアは8.7%だった。男性キャラクターの主人公と、学園で出会うヒロインたちの交流を描いた恋愛アドベンチャーゲームだ。
「CLANNAD」は04年4月にPCゲーム版として発売しており、その後、「プレイステーション2」や、「Xbox 360」版などがリリースされた。また、07年10月からTBS系列でアニメ版が放映され、2月29日発売の「CLANNAD FULL VOICE」はテレビアニメのキャストをそのまま起用している。このテレビアニメの余波で「CLANNAD FULL VOICE」は発売前から注目度が高かった。
2月第2週(2月11-17日)、発売前にもかかわらず予約分で販売本数シェア1.6%を記録し6位に登場。発売直後の2月第4週(2月25日-3月2日)では34.0%ものシェアでいきなり1位を獲得した。翌週の3月第1週もシェア8.7%と勢いは落ち着いたもののトップをキープしている。
●2位、3位は人気ゲームタイトルの特別パッケージ版
2位はソースネクストの「FINAL FANTASY XI はじめてのファイナルファンタジーXI」で、シェアは6.5%。スクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジー XI」の入門者向けパッケージで、価格を1980円に抑えたのが特徴。30日間の無料プレイ期間が付属するが、「プレイオンライン」「テトラマスター」と拡張コンテンツは含まれていない。また、無料期間後は別途利用料金を払う必要がある。
「ファイナルファンタジー XI」は「ファイナルファンタジー」シリーズ初のMMORPG(多人数同時参加型オンラインロールプレイングゲーム)で、02年5月に「プレイステーション2」版が発売。その後、02年11月にWindows PC版が発売した。また、これまで4つの拡張データが発売されている。なお、スクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジーXI ヴァナ・ディール コレクション」はシェア2.2%で5位にランクインした。
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3位はイーフロンティアの「モンスターハンター フロンティア オンライン シーズン2.0 プレミアムパッケージ」でシェアは3.0%。07年7月よりスタートしたカプコンのWindows用アクションオンラインゲーム「モンスターハンター フロンティア オンライン」のプレミアムパッケージ版で、インストールデスクのほか、「プロミスシリーズ」の生産素材、「水晶ランス」の生産素材、「リオレウスの頭飾り」の生産素材などの4つの特典付きだ。
なお、カプコンの「モンスターハンター フロンティア オンライン クリスマス限定パッケージ」はシェア1.3%で9位にランクインした。
●同じタイトルが違うメーカーから出ているのはナゼ?
2位の「FINAL FANTASY XI はじめてのファイナルファンタジーXI」や、3位の「モンスターハンター フロンティア オンライン シーズン2.0 プレミアムパッケージ」がゲーム製作会社とは違うPCソフトメーカーが販売している。ナゼだろうか。
イーフロンティアの広報に尋ねたところ「ゲームもPCソフト売り場に陳列されることが多い。売り場と強い結びつきがあるPCソフトメーカーが販売を担当すれば店頭プロモーションなどの販促を実施することができる」と説明してくれた。また、収録している特典が異なることもあるので「ゲームメーカーにとってもユーザーにとってもメリットがある」のだという。
●一番人気のジャンルは……?
最後に、ジャンル別の販売本数シェアを見ていこう。ゲームというとRPGを思い浮かべる人が多いかもしれないが、PCゲーム市場では恋愛シミュレーションや戦略シミュレーションなどのシミュレーションゲームの人気が高い。直近の08年2月月次ではシミュレーション38.7%、アクションが22.7%、RPGが13.3%、アドベンチャーが12.9%、といった割合だ。PCゲームでは腰を落ち着けてじっくり遊ぶゲームの人気が高いといえそうだ。(BCN・山下彰子)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計しているPOSデータベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで119品目を対象としています。
●アニメの影響で人気沸騰した「CLANNAD」、アニメ版と同じ声優も起用
3月第1週の「BCNランキング」で1位になったのは、ビジュアルアーツの「CLANNAD FULL VOICE」。販売本数シェアは8.7%だった。男性キャラクターの主人公と、学園で出会うヒロインたちの交流を描いた恋愛アドベンチャーゲームだ。
「CLANNAD」は04年4月にPCゲーム版として発売しており、その後、「プレイステーション2」や、「Xbox 360」版などがリリースされた。また、07年10月からTBS系列でアニメ版が放映され、2月29日発売の「CLANNAD FULL VOICE」はテレビアニメのキャストをそのまま起用している。このテレビアニメの余波で「CLANNAD FULL VOICE」は発売前から注目度が高かった。
2月第2週(2月11-17日)、発売前にもかかわらず予約分で販売本数シェア1.6%を記録し6位に登場。発売直後の2月第4週(2月25日-3月2日)では34.0%ものシェアでいきなり1位を獲得した。翌週の3月第1週もシェア8.7%と勢いは落ち着いたもののトップをキープしている。
●2位、3位は人気ゲームタイトルの特別パッケージ版
2位はソースネクストの「FINAL FANTASY XI はじめてのファイナルファンタジーXI」で、シェアは6.5%。スクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジー XI」の入門者向けパッケージで、価格を1980円に抑えたのが特徴。30日間の無料プレイ期間が付属するが、「プレイオンライン」「テトラマスター」と拡張コンテンツは含まれていない。また、無料期間後は別途利用料金を払う必要がある。
「ファイナルファンタジー XI」は「ファイナルファンタジー」シリーズ初のMMORPG(多人数同時参加型オンラインロールプレイングゲーム)で、02年5月に「プレイステーション2」版が発売。その後、02年11月にWindows PC版が発売した。また、これまで4つの拡張データが発売されている。なお、スクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジーXI ヴァナ・ディール コレクション」はシェア2.2%で5位にランクインした。
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3位はイーフロンティアの「モンスターハンター フロンティア オンライン シーズン2.0 プレミアムパッケージ」でシェアは3.0%。07年7月よりスタートしたカプコンのWindows用アクションオンラインゲーム「モンスターハンター フロンティア オンライン」のプレミアムパッケージ版で、インストールデスクのほか、「プロミスシリーズ」の生産素材、「水晶ランス」の生産素材、「リオレウスの頭飾り」の生産素材などの4つの特典付きだ。
なお、カプコンの「モンスターハンター フロンティア オンライン クリスマス限定パッケージ」はシェア1.3%で9位にランクインした。
●同じタイトルが違うメーカーから出ているのはナゼ?
2位の「FINAL FANTASY XI はじめてのファイナルファンタジーXI」や、3位の「モンスターハンター フロンティア オンライン シーズン2.0 プレミアムパッケージ」がゲーム製作会社とは違うPCソフトメーカーが販売している。ナゼだろうか。
イーフロンティアの広報に尋ねたところ「ゲームもPCソフト売り場に陳列されることが多い。売り場と強い結びつきがあるPCソフトメーカーが販売を担当すれば店頭プロモーションなどの販促を実施することができる」と説明してくれた。また、収録している特典が異なることもあるので「ゲームメーカーにとってもユーザーにとってもメリットがある」のだという。
●一番人気のジャンルは……?
最後に、ジャンル別の販売本数シェアを見ていこう。ゲームというとRPGを思い浮かべる人が多いかもしれないが、PCゲーム市場では恋愛シミュレーションや戦略シミュレーションなどのシミュレーションゲームの人気が高い。直近の08年2月月次ではシミュレーション38.7%、アクションが22.7%、RPGが13.3%、アドベンチャーが12.9%、といった割合だ。PCゲームでは腰を落ち着けてじっくり遊ぶゲームの人気が高いといえそうだ。(BCN・山下彰子)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計しているPOSデータベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで119品目を対象としています。