店頭でもネットでも完売続出! ハイビジョン対応キャプチャボード「PV4」
アースソフトのハイビジョン対応キャプチャボード「PV4」が、キャプチャボード分野でヒットを飛ばしている。07年9月の発売から半年ほど経った現在でも、店頭、ネット販売問わず、登場したら即完売するほどの人気ぶり。なかには、自宅に動作させる環境がなくても飛びついてしまうユーザーもいるらしい。果たしてどんな製品なのか? その人気の秘密を探った。
●最も手頃なハイビジョン対応アナログキャプチャボード
地上デジタル放送(地デジ)のハイビジョン番組をデジタルで録画すると、コピーガードのため、自由に編集できない。そこで活躍するのが、ハイビジョン素材を取り込めるアナログキャプチャボードだ。アナログ接続とはいえ、D4端子経由でハイビジョン映像を取り込むため、画質は上々。「Xbox360」などのゲーム機の映像を、PC用の液晶ディスプレイで高画質で楽しむためのコンバーター代わりにもなる。SD画質の映像と見比べれば、感動することは間違いない。
そんな高いニーズを持つアナログハイビジョンキャプチャボードだが、市場に出ている製品は数えるほどしかない。その中でもっとも安く、手頃なのが「PV4」なのだ。ハイビジョンキャプチャブームの火付け役でもある「PV3」の後継機種で、価格は1万9740円。D4端子と角形光音声入力端子を2つずつ備えており、480i・480p・1080i・720pのハイビジョン映像を取り込める。
インターフェースはPCI リビジョン2.2で、3.3V電源を使っているリビジョン2.1でも動作するが、5Vには対応しない。サイズは幅119.9×奥行き98mm。推奨OSはWindows XPだが、Windows Vistaと2000もサポート。動作環境は、Athlon 64 X2 3600+以上のデュアルコアCPUと1GBのメモリ(Vistaの場合)となる。
とはいえ、ソフトウェアでエンコードして取り込むために、システムの負荷は非常に高い。最低動作環境では、高解像度の映像がコマ落ちしたり、動作しなかったりするので注意が必要だ。また、1080iの映像をキャプチャすると、1分で1GBのサイズになるので、大容量HDDは必須。快適に作業するには、それなりのハイスペックなマシンが要求される。
キャプチャする映像の形式はオリジナルで、音声は48kHz/44.1kHz・16ビット・2チャンネルのPCM形式。映像形式の変換には、フリーソフトの「AviUtl」と同社が公式に提供している「AviUtl プラグイン」を利用する。DivXやXviD、WMV形式に変換可能。ペガシスの動画変換・動画編集ソフト「TMPGEnc 4.0 XPress」でも読み込める。
●次回ロットは3010台の出荷予定、4月末には再び争奪戦必至か
「BCNランキング」をもとに、これまでの売れ行きを振り返ってみよう。「PV4」が分類されるのは、キャプチャボードなど、PCに接続して使用するPC周辺機器を広く対象とした「映像関連ボード」。そのうち、ワンセグチューナーを除いたすべてを「キャプチャボード」と定義すると、「PV4」は07年10月から08年2月まで、常に同カテゴリでの販売台数トップ3圏内にランクイン。さらに07年11月と08年2月には、月間販売台数シェア1位を獲得。2月は販売金額でもシェア12.8%で1位を獲得し、2位のI・Oデータ機器の「GV-MVP/RX3」とは約2倍の差をつけた。
「GV-MVP/RX3」は、別途デジタルチューナーを外部入力端子に接続すれば、コピーワンスの番組を録画でき、DVDにムーブすることもできるアナログ放送対応のTVキャプチャカード。2年以上前に発売されたやや古い製品だが、「キャプチャボード」カテゴリでは、現在もランキング上位に入っている定番アイテムだ。
「PV4」の直接的なライバルというと、エスケイネットの07年7月発売の「Monster X(SK-MHVX)」だろう。PCI-e接続のハイビジョンキャプチャボードで、D4端子を1つ備える。08年2月は19位と振るわなかったが、発売直後の07年7月から「PV4」が上位に食い込み始めた同年10月までは、「GV-MVP/RX3」に続き、2位・3位につけるなど、好調だった。価格はオープンで、直販サイト「エスケイネットe-SHOP」での価格は1万9880円。なお、在庫限りとなっている。
このほか、ハイビジョンキャプチャ製品としては、HDMI接続でキャプチャできるフォーカルポイントコンピュータの「Intensity Pro」も販売されている。ただ、5万2500円という高値が影響しているのか、キャプチャボード全体で57位と順位は余り高くない。
「PV4」は、現在でも秋葉原の店頭に突発的に入荷し、わずか15分で売り切れるほどの人気という。ネットでも有名店では軒並み完売。とはいえ、3月24日現在でも在庫があるネットショップもある。興味を持った方は、じっくり探してみてはいかがだろう。また、次回ロット(ロット番号9)は4月に生産し、3010台の出荷が予定されているという。今は完売でも、4月末からは再び出回るようになりそうだ。狙っている人は、そのチャンス見逃さないようにしよう。(アバンギャルド・柳谷智宣)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計しているPOSデータベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで119品目を対象としています。
●最も手頃なハイビジョン対応アナログキャプチャボード
地上デジタル放送(地デジ)のハイビジョン番組をデジタルで録画すると、コピーガードのため、自由に編集できない。そこで活躍するのが、ハイビジョン素材を取り込めるアナログキャプチャボードだ。アナログ接続とはいえ、D4端子経由でハイビジョン映像を取り込むため、画質は上々。「Xbox360」などのゲーム機の映像を、PC用の液晶ディスプレイで高画質で楽しむためのコンバーター代わりにもなる。SD画質の映像と見比べれば、感動することは間違いない。
そんな高いニーズを持つアナログハイビジョンキャプチャボードだが、市場に出ている製品は数えるほどしかない。その中でもっとも安く、手頃なのが「PV4」なのだ。ハイビジョンキャプチャブームの火付け役でもある「PV3」の後継機種で、価格は1万9740円。D4端子と角形光音声入力端子を2つずつ備えており、480i・480p・1080i・720pのハイビジョン映像を取り込める。
インターフェースはPCI リビジョン2.2で、3.3V電源を使っているリビジョン2.1でも動作するが、5Vには対応しない。サイズは幅119.9×奥行き98mm。推奨OSはWindows XPだが、Windows Vistaと2000もサポート。動作環境は、Athlon 64 X2 3600+以上のデュアルコアCPUと1GBのメモリ(Vistaの場合)となる。
とはいえ、ソフトウェアでエンコードして取り込むために、システムの負荷は非常に高い。最低動作環境では、高解像度の映像がコマ落ちしたり、動作しなかったりするので注意が必要だ。また、1080iの映像をキャプチャすると、1分で1GBのサイズになるので、大容量HDDは必須。快適に作業するには、それなりのハイスペックなマシンが要求される。
キャプチャする映像の形式はオリジナルで、音声は48kHz/44.1kHz・16ビット・2チャンネルのPCM形式。映像形式の変換には、フリーソフトの「AviUtl」と同社が公式に提供している「AviUtl プラグイン」を利用する。DivXやXviD、WMV形式に変換可能。ペガシスの動画変換・動画編集ソフト「TMPGEnc 4.0 XPress」でも読み込める。
●次回ロットは3010台の出荷予定、4月末には再び争奪戦必至か
「BCNランキング」をもとに、これまでの売れ行きを振り返ってみよう。「PV4」が分類されるのは、キャプチャボードなど、PCに接続して使用するPC周辺機器を広く対象とした「映像関連ボード」。そのうち、ワンセグチューナーを除いたすべてを「キャプチャボード」と定義すると、「PV4」は07年10月から08年2月まで、常に同カテゴリでの販売台数トップ3圏内にランクイン。さらに07年11月と08年2月には、月間販売台数シェア1位を獲得。2月は販売金額でもシェア12.8%で1位を獲得し、2位のI・Oデータ機器の「GV-MVP/RX3」とは約2倍の差をつけた。
「GV-MVP/RX3」は、別途デジタルチューナーを外部入力端子に接続すれば、コピーワンスの番組を録画でき、DVDにムーブすることもできるアナログ放送対応のTVキャプチャカード。2年以上前に発売されたやや古い製品だが、「キャプチャボード」カテゴリでは、現在もランキング上位に入っている定番アイテムだ。
「PV4」の直接的なライバルというと、エスケイネットの07年7月発売の「Monster X(SK-MHVX)」だろう。PCI-e接続のハイビジョンキャプチャボードで、D4端子を1つ備える。08年2月は19位と振るわなかったが、発売直後の07年7月から「PV4」が上位に食い込み始めた同年10月までは、「GV-MVP/RX3」に続き、2位・3位につけるなど、好調だった。価格はオープンで、直販サイト「エスケイネットe-SHOP」での価格は1万9880円。なお、在庫限りとなっている。
このほか、ハイビジョンキャプチャ製品としては、HDMI接続でキャプチャできるフォーカルポイントコンピュータの「Intensity Pro」も販売されている。ただ、5万2500円という高値が影響しているのか、キャプチャボード全体で57位と順位は余り高くない。
「PV4」は、現在でも秋葉原の店頭に突発的に入荷し、わずか15分で売り切れるほどの人気という。ネットでも有名店では軒並み完売。とはいえ、3月24日現在でも在庫があるネットショップもある。興味を持った方は、じっくり探してみてはいかがだろう。また、次回ロット(ロット番号9)は4月に生産し、3010台の出荷が予定されているという。今は完売でも、4月末からは再び出回るようになりそうだ。狙っている人は、そのチャンス見逃さないようにしよう。(アバンギャルド・柳谷智宣)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計しているPOSデータベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで119品目を対象としています。