アルプス社、業界初、魚眼レンズのように表示できる無料デジタルマップ
アルプス社(池上充宏COO)は3月24日、地図上で指定した場所だけを魚眼レンズでのぞいたように拡大して表示する「Fish-Eye(フィッシュアイ)」を実験サイト「ALPSLAB」で公開した。利用料は無料。こうしたオンライン電子地図サービスを無料で提供するのは、業界で初めて。
「Fish-Eye」は名古屋工業大学大学院工学研究科の高橋直久・片山喜章研究室(高橋・片山研究室、松井信行学長)と共同開発したもの。1つの地図画面上で道路や線路などの連続性保ったまま、任意の場所を魚眼レンズで見るように拡大できる新しい電子地図の拡大方法で、アルプス社と高橋・片山研究室では、同技術を、とくに携帯電話など画面が小さく表示範囲が狭いツールに活用したい考え。今後も「ALPSLAB」上での評価試験を重ねながら、実用化に向けた研究を進める。
なお、アルプス社では、「ALPSLAB」のサービスを活用した取り組みを実施・公開する「ALPSLAB joint(アルプスラボ ジョイント)」プロジェクトも立ち上げた。今後、企業やウェブサービス、行政、大学研究室などとのコラボレーションを通じ、「ALPSLAB」サービスを巡るさまざまな可能性を提示する予定で、アルプス社のホームページを通じて、コラボレーションを行う企業、団体を広く募集する。