最新デジカメずらりPIE2008――ニコン、松下、オリンパス、シグマ編

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2008/03/19 23:21

 東京・有明の東京ビッグサイトで3月19日開幕したアジア最大級の写真・映像の総合展示会「フォトイメージングエキスポ2008(PIE2008)」。メーカー各社のブースのうち、ニコン、松下電器産業、オリンパス、シグマのブースの出展内容や見どころを紹介する。各社ともにカメラの展示だけでなく、来場者が実機に触ったり撮影できたりする体験コーナーに力を入れている。

●ニコンブースではスズキのバイクとモデルを「D60」で撮影!




 ニコンでは「D60シューティングステージ」を用意。これは、スズキの二輪コンセプトバイク「バイブレーン」とモデルを、デジタル一眼レフ「D60」で撮影できるコーナーだ。SDメモリカードを持参すれば、撮った画像を持ち帰ることもできる。ブースの正面には、同社の豊富な交換レンズ「ニッコールレンズ」のラインアップをショーケースに展示していた。


 カウンターでは、実機を手にとって説明員にカメラについて詳しく話を聞くことができる。特にプロ用のデジタル一眼レフ「D3」や中級機モデルのデジタル一眼レフ「D300」について熱心に説明を求める来場者があとを絶たなかった。


 ニコンではデジタル一眼はもちろんのこと、コンパクトデジタルカメラ「COOLPIX(クールピクス)シリーズ」のアピールにも力を注いでいた。なかでも「COOLPIX S600」は28mmの広角ズームレンズを搭載したコンパクトデジカメでは「世界最小」で、起動時間が0.7秒と世界最速なのが特徴。

●コンパクトと一眼レフを色分けしたブース展開の松下

 松下は、白を基調にして、竹をイメージしたメインステージを全面に展開。デジタル一眼レフからコンパクトまで、「LUMIX」シリーズを手にしたモデルが次々と登場するアトラクションを行っており、来場者の注目を集めていた。


 ステージの脇には、コンパクトデジタルカメラ「LUMIX DMC-TZ5」などのカットモデルを展示。松下が開発した独自の手ブレ補正機能をアピールするとともに、独ライカブランドのレンズ技術もPRしていた。


 タッチパネルを採用したコンパクトデジタルカメラ「LUMIX DMC-FX500」のタッチ&トライコーナーでは、撮影後の画像を薄型テレビ「VIERA(ビエラ)」に表示して鑑賞するなど、同社のAV機器と連携した写真の楽しみ方を提案していた。


 白が基調のコンパクトデジカメコーナーとは一転、デジタル一眼レフのコーナーは黒が基調。プロ・ハイアマ志向を強調したブースの色分けをしていた。デジタル一眼レフではフリーアングル液晶とライブビュー機能を搭載した「LUMIX DMC-L10」が注目を集めていた。


●「Eシステム」のデジタル一眼レフをアピールするオリンパス

 オリンパスのブースでは、同社のデジタル一眼レフシステム「Eシステム」のデジタル一眼レフを展開する。ステージでは、新発売のコンパクトデジタルカメラ「μ1020」「μ1030SW」などをフィーチャーして、来場者に紹介。カラーバリエーションの豊富さも魅力だ。その点もしっかりアピールしていた。


 水深10mまでの防水性能と耐衝撃性が特徴の「μ1030SW」では、水槽を用意して実際に水に沈めたり、2m近い高さから落として堅牢性を確認してもらうというコーナーも設置、注目を集めていた。

 コンパクトデジカメ以上に目を引いたのが、デジタル一眼レフ「E-410」の後継機種、「E-420」。25mm F2.8の単焦点レンズと組み合わせでは驚くほど軽くコンパクトになるデジタル一眼だ。「E-420」では、ライブビュー機能で新たにコントラストAFが使えるようになった。ブースではライブビューでの撮影を試せるコーナーも用意していた。


 「E-420」でも手ブレ補正機能の搭載は残念ながら見送られている。手ブレ補正機能に魅力を感じる人向けには「E-510」があるが、気になるのは、25mm F2.8の単焦点レンズを装着した際のボディバランスや使い勝手。ブースでは、この組み合わせで実機を手にすることができる。実際に手にしてみると、なかなかバランスは良い。オリンパスでは「E-510」の後継機も開発中だという。

 一方、フラッグシップのデジタル一眼レフ「E-3」では、走行する鉄道模型を撮影して、「E-3」の高速AFを体感してもらうコーナーを設けていた。


 展示のほかに人気のコーナーが、有名写真家を講師に迎え、来場者がその場で撮影した写真を講評する写真教室。参加するには事前予約が必要。20日と21日には、女子フィギュアスケートの浅田舞選手も来場の予定だ。

●シグマでは話題の「DP-1」に加え、あのレンズ「200-500mm F2.8」も登場

 シグマのブースでは、発売したばかりのコンパクトデジタルカメラ「DP1」を大きくアピールしていた。デジタル一眼レフと同様の撮像素子を搭載しており、高画質の写真が撮影できる。発売後から品薄状態が続いている人気機種だ。


 「DP1」と並んで注目を集めていたのが、PIE2008の開幕直前に発表された交換レンズ「50mm F1.4」。「50mm F1.4」というレンズは、メーカー製でも手ごろな価格で発売しているが、シグマでは「メーカー製レンズでは、デジタル一眼で使った時に、周辺光量落ちが気になる場合がある。シグマの新しい50mm F1.4では、周辺光量落ちを徹底してなくした」というのが特徴だ。

 そのため、メーカー製レンズに比べると、前玉が明らかに大きい。また、メーカー製レンズの多くはガウスタイプであるのに対して、シグマは変形ガウスタイプを採用。コマ収差など諸収差を極力減らすレンズ設計に注力したという。

 シグマではそのほかのレンズもブースの壁にずらりと並べていた。望遠レンズコーナーでは実際にファインダーを覗いて写りを確認できるようにしていた。また、5月ゴールデンウィーク明けに発売を予定しているというレンズも参考出品されていた。200-500mm F2.8というまるでバズーカ砲のような超望遠レンズ。専用テレコンバーターを装着することで、400-1000mm F5.6という焦点距離を実現できる。重さは15kg前後で、価格は250万円前後の予定。