三菱電機、フルHD対応の液晶テレビや初のBD対応レコーダーを発表
液晶テレビは、全機種で地上・BS・110度CSデジタルチューナーを内蔵し、テレビとレコーダーのリンク機能「REALINK(リアリンク)」に対応する。
目玉となるのは水平1920×垂直1080画素のフルHD対応「MZWシリーズ」。52V、46V、40V型をラインアップした。実勢価格は52V型が50万円前後、46V型が40万円前後、40V型が30万円前後の見込みで、5月10日に発売する。
全モデルでフルHD用の新型液晶パネルの「新『DIAMOND Panel』」を採用。従来機種のパネルに比べコントラストを50%向上させ、一般家庭の平均的な明るさの200ルクスという視聴環境で最高の画質を表示できるようにしたという。内蔵のスピーカーのみで5.1chサラウンドを再現する「DIATONEサラウンド5.1」機能を搭載しており、臨場感あるサウンドで映像を楽しめる。
一方、2台目のテレビ需要を狙う「MXシリーズ」では、「ユーザーの需要が高い」(重里英夫・京都製作所長)という、32V、20V型を新たに投入する。20V型ではカラーバリエーションを展開。ブラックとシルバー、ピーチの3色を用意した。
寝室や書斎など2台目のパーソナルユースの需要を見越して開発した「スリム&コンパクトデザイン」が特徴で、フレームやスピーカー部をスリム化し、従来モデルに比べ設置面積を15%カットした。5月10日に発売し、実勢価格は32V型が14万円前後、20V型が9万円前後の見込み。
「DVR-BZシリーズ」は、三菱が初めて発売するBD対応レコーダーで、地上・BS・110度CS デジタルチューナーを2基搭載。HDD容量は500GBと250GBの2種類を販売する。実勢価格は500GBモデルが20万円前後、250GBモデルが16万円前後の見込みで、発売日は5月24日。
世界初の液晶タッチパネルを採用したリモコン「液晶グット楽リモコン」が付属する。指先で触れるだけで、「予約」や「録画」の操作が可能。メニューごとに表示を切り替えや大きな表示もできる。「REALINK」を使えば、テレビのチャンネル操作も行える。
三菱電機では家電の操作も考えており、「最終的に、家庭内の全ての家電製品の操作をリモコン1つで行えるようにするための足がかり」(石井良典・京都製作所AV事業部長)との狙いから、三菱のエアコン操作にも対応した。
録画時間は500GBモデルの場合で、HDDに最長189時間の番組を保存できる。ユーザーの視聴履歴から、嗜好に合いそうな番組を自動で録画する「おすすめ自動録画」機能も備える。
HDD・DVDレコーダー「DVR-DWシリーズ」は、視聴中の番組をリモコンのボタンひとつで録画できる「一発録画機能」や「おすすめ自動録画」機能を搭載した。AVCREC規格に対応しており、HDDに録画したフルHD映像をそのままDVDメディアに記録できる。
HDD容量が500GBと250GBのモデルを用意。2機種ともに地上・BS・110度CSデジタルチューナーを2基搭載する。実勢価格は500GBモデルが12万円前後、250GBモデルが9万円前後の見込みで発売日は5月24日。
会見で、石井事業部長は「北京五輪による需要を見据えて、液晶テレビ、レコーダーともに家庭で見ることができる最高画質を目指して開発した。業界トップの画質と迫力あるサウンドで、まるでスタジアムのような臨場感を表現できる」と自信をみせた。
一方、中村一幸・常務執行役リビング・デジタルメディア事業本部副事業本部長は、「今回はテレビだけでなく、BDレコーダーも満を持して発売した。今後は機能だけでなく、“小粒ながら光る”製品作りを目指し、AV事業を推進していく」と抱負を述べた。