ぽんこつ、ブラウザ・オーバーレイ技術「Nayuta」の試験運用を開始

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2008/03/17 10:18

 ぽんこつ(山中仁代表取締役)は3月14日、ウェブページに直接メモを貼ったり、自由に切り抜きを作成したりできるブラウザ・オーバーレイ技術「Nayuta」サービスの試験運営を開始した。

 「Nayuta」は、情報処理推進機構(IPA)が実施する、IT人材の発掘と育成を目的とした補助制度「未踏ソフトウェア創造事業」の支援を受けて開発したブラウザ拡張技術。ブラウザの「InternetExplorer」のページと、ユーザーのデスクトップスクリーンとの間に仮想的な中間レイヤーを生成し、そのレイヤー上にオブジェクトを挿入することで、ウェブページ上で直接操作できる機能を提供する。これにより、ユーザーがウェブページ上で指定した部分を切り出し、内部のリンクなどを自動的に抽出してクリップを作成できる。

 クリップはブックマークとしてサーバー上に保存できるほか、他のユーザーと共有することが可能。画像やリンクを手軽に抽出でき、通常のブックマークに比べて、より内容が分かりやすいブックマーク情報が得られる。ウェブページの任意の場所に、ユーザーがメモを貼り付けることも可能。他のユーザーがメモの貼られたページを表示した場合に、そのメモを再現しページ上で直接追記したり、リアルタイムに別のユーザーとコミュニケーションをとったりすることもできる。

 このほか、ウェブページ内のリンク上にカーソルを置くとリンク先の統計情報を表示する「リンク先情報表示機能」、複数のユーザーがリアルタイムでブラウザの操作を共有できる「リアルタイム・ブラウザ同期機能」なども搭載した。会員登録などの必要なく、簡単に利用できるのも特徴。所定のウェブページを開いてセットアップするだけでインストールでき、PCおよびユーザーに固有のIDを自動生成して認証するため、パスワードやメールアドレスを登録せずに利用することもできる。