福岡県産業ら、無線LANエリアを拡大する小型無線中継・基地局の試作品完成
福岡県産業・科学技術振興財団と九州大学は3月13日、小型無線中継・基地局「picoMesh LunchBox」の試作品が完成したと発表した。
文部科学省が実施する「平成19年度知的クラスター創成事業(第II期)」の採択を受け、福岡県産業・科学技術振興財団が中核機関となって事業を実施する「福岡先端システムLSI開発拠点構想」のプロジェクト「MIMO-MESHポイントの開発」から誕生したもの。
基地局間の無線中継網を自動的に形成し、「picoMesh LunchBox」を置くだけで無線LANの通信エリアを簡単に拡大することが可能。この他、周期的間欠送信(IPT)による大規模な無線中継網の構築やアンテナ内蔵型で、手のひらサイズでコンパクトであることなども特徴として挙げられる。
今後は、国内外の企業、各種研究機関と協力し、今後20年のポストICT社会に求められるユビキタスブロードバンドモバイル通信実現のためのキーインフラ開発を目指していく。