AMD、AMD Award発表、大賞に「Wii Fit」、理事長賞に「恋空プロジェクト」
受賞にあたって「Wii Fit」開発チームの宮本茂氏は、「ソフト・ハードメーカー、病院、経済産業省など、さまざまな方々の協力のお陰で商品化できた」ものの、「(このような製品が本当に売れるのか)スタッフは暗中模索、五里霧中で進めてきた」と開発時の苦労を明かした。さらに「『Wii Fit』がリビングの中心にあって、そのことで家族のつながりができれば」と同製品の魅力も語った。
AMD理事長賞は、魔法のiらんどの「恋空プロジェクト」が受賞した。05年12月に携帯電話で執筆された小説「恋空」は、中高生を中心に1200万万人の読者を獲得、作品の書籍化では200万部超を売り上げた。さらに映画化では興行収入39億円を記録するなど、複数のメディアで大きな支持を受けたことが受賞理由。同社の谷井玲社長は「作者と読者のキャッチボールによってここまで『恋空』が拡大した。作者の美嘉さんと支えてくれた若い人たちに感謝したい」と喜びを語った。
このほか、優秀賞には、アップルジャパンの端末「iPod touch」、ドワンゴプランニングアンドデベロップメントが提供するエレファント氏制作の動画「ねこ鍋」、クリプトン・フューチャー・メディアの音源ソフト「VOCALOID2 初音ミク」など9作品が選ばれた。また今年新設した「マルチユース企画部門賞」は、二次利用を前提とする優れたテレビ番組などの企画に与えるもので、「イノベーティブ企画賞」に大日本印刷の「30分で体感する日本文学短編ドラマ」など6作品、「オリジナル企画賞」に東北新社の「子供たちの携帯ネチケット?大人の知らないケータイワールド」など7作品、「クリエイティブ企画賞」にアジア・コンテンツ・センターの「蒼穹の昴」など6作品が受賞した。