DNP、おサイフケータイを使ったイベント管理システム

イベント

2008/03/04 15:06

 大日本印刷(DNP、北島義俊社長)は、FeliCa対応携帯電話「おサイフケータイ」を使ったイベント管理システムを開発し、ASPサービスとして3月4日から販売を開始した。

 フェリカネットワークス(芳野弘社長)が提供する「おサイフケータイ」向けプラットフォームサービス「ピットモット」と、DNPの会員管理システム「POINT TACTiX」の機能を組み合わせたパッケージシステム。電子チケットやポイントなどのサービスを、簡単に「おサイフケータイ」に追加できる「ピットモット」のプラットフォーム機能と、「POINT TACTiX」の会員管理やメール配信などの機能を組み合わせることで、イベント管理システムを短期間・低コストで提供できる。

 同システムを利用することで、イベントの来場者は通信費を負担するだけで、「おサイフケータイ」によるウェブサイトでの参加登録から、イベント会場の入場管理、セミナーの座席予約での電子クーポンの利用管理、スタンプラリーと抽選の管理まで行える。今回、DNPは、会場での確認作業を簡略化できるよう、イベント会場の係員の「おサイフケータイ」を、電子クーポン確認用のリーダーとして使える専用ソフトも開発した。

 税別価格は、利用するPCなどを導入企業側が準備した場合、1か月間300万円から。また、リーダー・ライターを使ってクーポンやスタンプラリー、抽選のサービスを利用する場合は、PC向けリーダー・ライター用アプリケーションソフトのライセンス費用として別途100万円が必要。DNPでは、08年度に30件のサービス導入を目指すとともに、すでに販売する「ピットモット」と「POINT TACTiX」を活用したポイントシステムと合わせて、08年度で10億円の売り上げを見込む。

 なお、同システムは3月4日に東京ビッグサイトで開催するイベント「IC CARD WORLD 2008」で採用する。「おサイフケータイ」で事前登録やスタンプラリーなどを利用できる。