ヤフー、次世代「Yahoo! メール」β版を公開、テスト利用者の募集開始

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2008/02/20 20:38

 ヤフー(井上雅博社長)は2月20日、次世代の「Yahoo! メール」β版を公開したと発表した。同日から約20万人のテスト利用希望者を先着順で募る。08年秋にも一般ユーザーも利用可能になるオープンβを開始する予定。

 コンセプトは「速さ」「わかりやすさ」「利便性」。「速さ」では、従来のHTMLベースからFlashベースに変更。Webメール特有のレスポンス時間を大幅に解消したという。「わかりやすさ」と「利便性」では、マイクロソフトのメールソフト「Outlook」風のインターフェイスを採用することで実現した。インターフェイスの変更の理由について、ヤフーソーシャルネット事業部の殿村英嗣事業部長は「誰もが普段から使い慣れているインターフェイスを採用することで、抵抗なく『Yahoo!メール』を使っていただくことができる」と説明した。

 

 主な新機能として、ドラッグ&ドロップで直感的にメールをフォルダに移動できる機能や、メールを一覧表示しながら内容も閲覧できるプレビュー機能、同時に複数の操作を可能にするタブ機能を追加。そのほか、ショートカットキーや右クリックメニューも新たに導入した。また、ユーザーからの要望が多かった、フォルダ内のメールを一度にまとめて処理できる「全件処理」も可能にした。一方、メールボックスの容量は1GBで、1回の最大送受信容量は20MBと、現行の「Yahoo!メール」と同じ。


 さらに、「Yahoo!メッセンジャー」「Yahoo!プロフィール」「Yahoo!カレンダー」など、関連サービスとの連携も予定。時期は未定だが、「Yahoo!プロフィールは全社を挙げて取り組んでいるので、なるべく早い段階で導入したい」(同)として、テスト段階早期での連携サービス導入の意向を示した。β版は応募後、数日で利用できるようになる。利用環境は、対応OSがWindows Vista/XP、Mac OS。ブラウザはInternet Explorer6.0以上かFirefox 2.0以上。ソフトにFlash Player 9.0.28以上のインストールが必要。

 「Yahoo!メール」は、Yahoo! JAPANのIDを取得すると無料で利用できる国内最大規模のWebメールサービス。月間利用ID数は1500万ユーザーを超える。次世代「Yahoo!メール」の正式リリース後も、現行の「Yahoo!メール」サービスもそのまま残し「全ユーザーを完全移行させる予定はない」としている。