富士通、世界最小で低消費電力のモバイルWiMAX基地局装置を開発
富士通は2月6日、低消費電で世界最小サイズの一体型モバイルWiMAX(ワイマックス)基地局装置「BroadOne WX300」を08年第2四半期に発売すると発表。また、同社のワイヤレスブロードバンド製品のグローバルブランドを「BroadOne」に統一、モバイルWiMAX基地局装置のラインアップを「BroadOne WXシリーズ」として販売すると発表した。
「BroadOne WX300」は、数kmの広範囲で電波の送受信が可能な小型の一体型屋外用マクロ基地局装置。高出力送信装置に、同社の3Gシステムにで実績のある歪補償技術を組合せることで、世界最高水準の高効率で電波を送ることができる。送受信機を2機内蔵し、高出力で大容量データ通信が可能になり、容積約20リットル、重さ約20キログラムと、一体型で数km範囲の電波の送受信を行う装置しては世界最小サイズを実現した。
そのほか「BroadOne WXシリーズ」としては、電波の届きにくい地域を数百mの範囲でカバーする「屋外用小型マイクロ基地局装置」と、屋内をカバーする「屋内用超小型基地局装置」をラインアップする。
同時に、WiMAX市場において全世界で実績のあるAirspan Networksと、WiMAXビジネスに関するアライアンス契約を締結したと発表。製品の相互提供と技術協力を行うことで製品ラインアップを拡充していく。