ビクターと船井電機、欧米向け液晶テレビなどの生産や開発で業務提携
共同生産・相互生産委託については、船井電機がビクターに対し、アメリカ市場向け液晶テレビやDVD内蔵液晶テレビの生産を委託。2月からビクターのメキシコ工場で生産を開始する。一方ビクターは船井電機に対し、ヨーロッパ市場向けの液晶テレビの生産を委託。船井電機のポーランド工場で08年上期を目処に生産を開始する。
共同開発・共同開発委託では、船井電機がビクターに対し、主にヨーロッパ市場で展開する液晶テレビの開発を委託。08年上期を目処に開発を開始する。また、ビクターが欧米市場などで展開する液晶テレビについては、両社で共同で開発し、08年下期を目処に船井電機が生産を開始する予定。そのほか、原材料などの共同購買や物流分野、アフターサービス分野などでの協業も進める。
現在船井電機は、FPS(フナイ・プロダクション・システム)と呼ぶ独自の生産システムを有し、低価格を武器にアメリカを中心に事業を展開。またビクターは、高画質技術を軸とする高付加価値製品を中心に、日本とヨーロッパ市場を軸に事業を展開している。
今回の提携で、欧米拠点の相互乗り入れで生産効率を高めるとともに、製品の相互供給により価格・地域別のラインアップを拡充し競争力を高める。さらに、デジタル映像機器のプラットフォームを共同で開発することによる開発効率の向上も狙う。