KDDI、08年春モデル、有機ELや電子ペーパーケータイなど10機種
10機種のうち、三洋電機製端末「W61SA」、東芝製端末「W61T」、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製端末「Cyber-shot ケータイ W61S」の3機種はKDDIの新型携帯プラットフォーム「KCP+」に対応。ハイエンド端末として販売する。
「W61SA」は、ワンセグの受信が可能で、有機ELディスプレイ搭載携帯端末では国内で最大の3インチディスプレイを採用。スライドタイプの端末で、閉じるとディスプレイだけが見える「Full frontスタイル」と呼ぶデザインを採用した。
ディスプレイ下部にタッチセンサーを搭載しており、端末を閉じた状態でもワンセグの操作ができる。サイズは、幅51×高さ108×厚さ17.3mmで、重さは約139g。カラーはフュージョンブラック、イノセンスホワイト、グレースピンク。
「W61T」は、東芝の液晶テレビ「REGZA(レグザ)」の映像・音声技術を導入したワンセグ端末。映像を自然な色で表示できるほか、番組に合わせた音質が選択できる。
ワンセグ機能では番組表からの録画予約や、タイムシフト再生に対応。別売りのmicroSDメモリーカードを使用すれば、最大10時間40分の録画ができる。サイズは幅50×高さ98×厚さ18.9mmで、重さは約118g。カラーはアスレチックホワイト、ダンシングピンク、セイリングブルー。
「Cyber-shot ケータイ W61S」は、ソニーのデジタルカメラ「Cyber-shot(サイバーショット)」のブランドを冠したカメラ機能を追求したモデル。ソニーのデジタル一眼レフカメラ「α」と同じCMOSセンサーを採用。画素数は有効511万で、デジタルカメラ並みの画質で撮影できる。
笑顔を検出して撮影する「スマイルシャッター」機能も搭載。内蔵の高輝度フラッシュを備える。サイズは幅50×高さ114×厚さ22mmで、重さは約149g。カラーはスペクトラムピンク、シャドウブラック、プリズムホワイト。
一方、ハイエンド機種以外では日立製作所製端末の「W61H」、カシオ計算機製「W61CA」、三洋電機製「W62SA」、京セラ製「W61K」、パナソニック モバイルコミュニケーションズ製「W61P」、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製「W62S」、パンテック&キュリテル製「W61PT」の7機種を販売する。
目玉は、背面パネルに「シルエットスクリーン」と呼ぶ電子ペーパーを使用した「W61H」。「電子ペーパー」は、紙のような感覚で利用でできる柔らかい素材を使った極薄の表示装置。W61Hでは電子ペーパーにアニメーション・静止画など合計95パターンの映像が表示可能で、待ちうけ画面、音声着信やメール送受信に合わせ、好きなパターンを設定できる。サイズは、幅51×高さ107×厚さ16.9mmで、重さは約137g。カラーはクリスタルホワイト、リキッドグリーン、グラファイトブラック。
「W61CA」は、防水加工を施した「ウォータープルーフ・ケータイ」。水深1mに30分放置しても、電話機としての機能を保持するIPX7相当の防水機能を搭載。カシオのデジタルカメラ「EXILIM(エクシリム)」の技術を使った有効515万画素のカメラ機能を備えるほか、持ちやすさを考慮して本体には握りやすいディンプル加工を施した。サイズは、幅50×高さ106×厚さ18.9mmで、重さは約132g。カラーはクチュールゴールド、モードグリーン、エスプリイエロー、ローブホワイト。
「W62SA」は、IPX7相当の防水加工とワンセグ受信機能を備えた端末。2.8インチでワイドQVGAのIPS(横電界)液晶を搭載。「鮮やか補正」機能を搭載しており、番組ごとで画質を自動で補正する。サイズは、幅51×高さ106×厚さ19.5mmで、重さは約158g。カラーはアクアティックブルー、シェリーホワイト、ラタンブラウン。
「W62S」は、国際ローミング対応モデル。欧州や北米を中心に世界180か国で使用できる国際ローミングサービス「グローバルパスポート GSM」が事前の申し込み不要で利用できる。通話だけでなく、Cメール、Eメールの送受信、「EZweb」なども日本と同様に使うことができる。サイズは、幅48×高さ101×厚さ16.9mmで、重さは約119g。カラーはシルバー×レザー、ブラック×ローズ、ホワイト×ライム。
「W61P」は、厚さ約12.9mmのワンセグケータイ。スリムサイズだが、ワンセグや「おサイフケータイ」、有効200万画素のカメラなど、豊富な機能を盛り込んだ。ヒンジ部のボタンを押すと、本体が開く「ワンプッシュオープン」機構で片手でも簡単に開けることができる。サイズは、幅50×高さ108×厚さ12.9mmで、重さは約107g。カラーはルッソブルー、グラツィアホワイト、フィーノブラック、ジェンティーレゴールド、スプレーモレッド。
さらに、女性向け端末として「W61K」「W61PT」も発表した。「W61K」は幅47mmのコンパクトサイズの端末で、女性が夜道を一人で歩く時に、通話しているふりがワンボタンでできる「フェイク着信」機能を搭載。「W61PT」は約14mmのスライドボディを採用。ダイヤモンド型のキーパターンやワンポイントをあしらったセンターキーなどデザインにこだわった。
そのほか、発売中のシャープ製端末「AQUOS(アクオス)ケータイ W61SH」で、ビビットピンク、ピュアホワイト、クールブラックのほか、フレッシュグリーン、マリンブルーの2色を追加し、5色で展開する。
KDDIでは同時に、映画や海外ドラマなどの映像コンテンツのネット配信サービス「LISMO Video」を今春に開始すると発表。携帯のカメラで撮影した画像を検索できるサービス「カメラでケンサク!ERサーチ」、音楽の新しい視聴スタイルとして、スポーツや運動を軸にした新サービス「au Smart Sport」も1月31日から始める。
「au Smart Sport」は、携帯のGPS機能とランニングやウォーキングのコースや消費カロリーなどを確認できる内蔵アプリ「au Smart Sports 『Run&Walk』」を使って運動履歴を専用サーバーで管理するサービス。携帯、パソコン向けにスポーツ情報の専用サイトを提供するほか、アパレルブランドと組んだスポーツグッズの販売も行う。
KDDIの小野寺社長は、「今回発表した新機種に加え、発売が遅れた冬モデルなどを加え、合計14機種で春商戦を戦う。これからはどこでもつながる幅広いネットワーク、リッチなコンテンツ、リーズナブルな料金プランで勝負していきたい」と意気込みを示した。