富士フイルム、360度の顔検出が可能なモデルなど「FinePix」5機種
富士フイルムは1月24日、デジタルカメラ「FinePix(ファインピックス)」シリーズの新製品を2月下旬から順次発売すると発表した。FinePix誕生10周年を記念したレンズ一体型モデルなど5機種をそろえた。価格はすべてオープン。
レンズ一体型モデル「FinePix S100FS」は、富士フイルムのリバーサルフィルム「Velvia(ベルビア)」「PROVIA(プロビア)」「ASTIA(アスティア)」の色味や階調を忠実に再現する「フィルムシミュレーションモード」を搭載。銀塩カメラのようにフィルムを選ぶ感覚で撮影ができる。「Velvia」モードを選ぶと、空や花などの「色」を鮮やかに、「PROVIA」では見た目通りの自然な色再現が可能。「ASTIA」は細かな色調など表現した写真を撮影できる。このほか、ポートレート用のモードも備える。
撮像素子は有効1110万画素で、第8世代の「スーパーCCD ハニカムVIII HR」を採用。レンズは35ミリフィルムカメラ換算で28-400mmの光学14.3倍ズーム。画像処理回路には「リアルフォトエンジンIII」を搭載し、従来の「スーパーCCDハニカム HR」を搭載した機種に比べて、明るい部分から暗部までの写真の表現領域である「ダイナミックレンジ」を約4倍に拡大した。ダイナミックレンジは自動のほか、100、200、400%の幅で選択することが可能。
また、最高感度ISO10000を実現し、300万画素ならISO10000、1110万画素でもISO3200まで対応する。レンズシフト式の手ブレ補正機能も備えており、高感度撮影と組み合わせることで手ブレや被写体ブレを抑える。モニターは広視野角タイプの2.5型カラー液晶を採用。記録媒体はxD-ピクチャーカード、SDメモリカード、SDHCメモリカードと25MBの内蔵メモリ。サイズは幅133.4×高さ93.6×奥行き150.4mm、バッテリー、メモリカードを含めた重さは約968g。
同時に、有効1000万画素のCCDと、35ミリフィルムカメラ換算で27-486mmの光学18倍レンズを搭載したレンズ一体型モデル「FinePix S8100fd」も発売する。一度にシャッターを押すだけで「等倍」「1.4倍」「2倍」の3段階のズーム写真3枚撮りが可能な「ズームアップ3枚撮り」を搭載。人物撮影時に、顔検出機能「顔キレイナビ」と併用することで顔の部分を中心に拡大することもできる。記録媒体はxD-ピクチャーカード、SDメモリカード、SDHCメモリカードと58MBの内蔵メモリ。サイズは幅111.3×高さ78.2×奥行き79.3mm、バッテリー、メモリカードを含めた重さは約500g。
一方、コンパクトタイプは、有効1200万画素のCCDを搭載し、顔認識の検出範囲を拡大・高速化した「FinePix F100fd」、有効815万画素で光学5倍ズームの「FinePix J50」、光学3倍ズームの「FinePix J10」の計3機種をラインアップする。
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「FinePix F100fd」は、顔認識機能「顔キレイナビ」専用回路を搭載し、顔の検出範囲を360度まで高めた。正面や横顔、斜め顔だけでなく、上下逆向きの顔なども撮影できるほか、カメラを上下に回転させても顔を正確に検出。ピント合わせや露出とホワイトバランスを調整し、最適な人物写真が撮影できる。検出速度は0.036秒で世界最速を実現したという。
CCDは有効1200万画素の「スーパーCCD ハニカムVIII HR」、画像処理回路には「リアルフォトエンジンIII」を搭載。「FinePix S100FS」同様、ダイナミックレンジが従来の約4倍に拡大し、豊かな階調表現を実現した。レンズは35ミリフィルムカメラ換算で28-140mmの光学5倍ズームレンズを搭載。このほか、最大ISO12800までの高感度撮影、レンズシフト式の手ブレ補正機能などを備えた。記録媒体はxD-ピクチャーカード、SDメモリカード、SDHCメモリカードと57MBの内蔵メモリ。サイズは幅97.7×高さ58.9×奥行き2.34mm、バッテリー、メモリカードを含めた重さは約190g。カラーはダークシルバー、ブラックの2色。
富士フイルムでは、「F100fd」のターゲットを、40-50代のモノにこだわる男性に設定。「FinePix Zシリーズ」同様、個性的な専用カメラケースも発売する。カラーは同じブラック、グレーの2色で、価格は4200円。
「『F100fd』のサイズは比較的大きいため、カメラを入れていない状態でもコンパクトに見えるようにした」(カメラケースの商品企画を担当する富士フイルムイメージング営業本部の工藤ありさ氏)という、上部に丸みのあるデザインが特徴。素材には本革を使用し高級感を演出したほか、グレーのケースは表面をグロス仕上げをすることで本物感を追求した。
守内篤・富士フイルム電子映像事業部商品部長は、カメラだけではなく、ケースなどアクセサリーを含めたトータル商品としての魅力をアピールしていくためにも、「独自ケースは重要。ケースの添付率(ユーザーが専用ケースを購入する割合)も高めていきたい」と語った。また今年は、第1弾モデル「FinePix 700」の発売から10周年を迎えることから、今回発表した5機種のうち、「FinePix S100FS」「FinePix F100fd」を10周年記念モデルと位置づけ、特に販売に力を入れていく方針。
会見で富士フイルムの杉崎力・取締役常務執行役員電子映像事業部長は「F100fdに搭載した『顔キレイナビ』で、当社の顔検出機能は1つの完成形になった。今後もユーザーからの不満やニーズなどをすくい上げ『顔キレイナビ』を進化させていくのは当然だが、これからは顔検出機能をお客さんにどうやって使ってもらうかという使い方をアピールしていくことが重要になる」と語った。
ソニーやオリンパスは、従来の顔検出機能を進化させ、笑顔の瞬間を撮影できる機能を搭載したカメラを投入しているが、この点について守内商品部長は、「『笑顔認識』は、どれだけのニーズがあるかがまだわからない。やろうと思えばすぐできるが、お客さんの動向を見て決めて行きたい」と述べた。
実勢価格は、レンズ一体型の「FinePix S100FS」が10万円前後、「FinePix S8100fd」が5万円前後、コンパクトタイプの「FinePix F100fd」が4万5000円前後、「FinePix J50」が2万5000円前後、「FinePix J10」が2万円前後の見込み。発売時期は、「FinePix S100FS」「FinePix F100fd」「FinePix J50」が2月下旬、「FinePix F100fd」と「FinePix J10」は3月下旬。
レンズ一体型モデル「FinePix S100FS」は、富士フイルムのリバーサルフィルム「Velvia(ベルビア)」「PROVIA(プロビア)」「ASTIA(アスティア)」の色味や階調を忠実に再現する「フィルムシミュレーションモード」を搭載。銀塩カメラのようにフィルムを選ぶ感覚で撮影ができる。「Velvia」モードを選ぶと、空や花などの「色」を鮮やかに、「PROVIA」では見た目通りの自然な色再現が可能。「ASTIA」は細かな色調など表現した写真を撮影できる。このほか、ポートレート用のモードも備える。
撮像素子は有効1110万画素で、第8世代の「スーパーCCD ハニカムVIII HR」を採用。レンズは35ミリフィルムカメラ換算で28-400mmの光学14.3倍ズーム。画像処理回路には「リアルフォトエンジンIII」を搭載し、従来の「スーパーCCDハニカム HR」を搭載した機種に比べて、明るい部分から暗部までの写真の表現領域である「ダイナミックレンジ」を約4倍に拡大した。ダイナミックレンジは自動のほか、100、200、400%の幅で選択することが可能。
また、最高感度ISO10000を実現し、300万画素ならISO10000、1110万画素でもISO3200まで対応する。レンズシフト式の手ブレ補正機能も備えており、高感度撮影と組み合わせることで手ブレや被写体ブレを抑える。モニターは広視野角タイプの2.5型カラー液晶を採用。記録媒体はxD-ピクチャーカード、SDメモリカード、SDHCメモリカードと25MBの内蔵メモリ。サイズは幅133.4×高さ93.6×奥行き150.4mm、バッテリー、メモリカードを含めた重さは約968g。
同時に、有効1000万画素のCCDと、35ミリフィルムカメラ換算で27-486mmの光学18倍レンズを搭載したレンズ一体型モデル「FinePix S8100fd」も発売する。一度にシャッターを押すだけで「等倍」「1.4倍」「2倍」の3段階のズーム写真3枚撮りが可能な「ズームアップ3枚撮り」を搭載。人物撮影時に、顔検出機能「顔キレイナビ」と併用することで顔の部分を中心に拡大することもできる。記録媒体はxD-ピクチャーカード、SDメモリカード、SDHCメモリカードと58MBの内蔵メモリ。サイズは幅111.3×高さ78.2×奥行き79.3mm、バッテリー、メモリカードを含めた重さは約500g。
一方、コンパクトタイプは、有効1200万画素のCCDを搭載し、顔認識の検出範囲を拡大・高速化した「FinePix F100fd」、有効815万画素で光学5倍ズームの「FinePix J50」、光学3倍ズームの「FinePix J10」の計3機種をラインアップする。
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「FinePix F100fd」は、顔認識機能「顔キレイナビ」専用回路を搭載し、顔の検出範囲を360度まで高めた。正面や横顔、斜め顔だけでなく、上下逆向きの顔なども撮影できるほか、カメラを上下に回転させても顔を正確に検出。ピント合わせや露出とホワイトバランスを調整し、最適な人物写真が撮影できる。検出速度は0.036秒で世界最速を実現したという。
CCDは有効1200万画素の「スーパーCCD ハニカムVIII HR」、画像処理回路には「リアルフォトエンジンIII」を搭載。「FinePix S100FS」同様、ダイナミックレンジが従来の約4倍に拡大し、豊かな階調表現を実現した。レンズは35ミリフィルムカメラ換算で28-140mmの光学5倍ズームレンズを搭載。このほか、最大ISO12800までの高感度撮影、レンズシフト式の手ブレ補正機能などを備えた。記録媒体はxD-ピクチャーカード、SDメモリカード、SDHCメモリカードと57MBの内蔵メモリ。サイズは幅97.7×高さ58.9×奥行き2.34mm、バッテリー、メモリカードを含めた重さは約190g。カラーはダークシルバー、ブラックの2色。
富士フイルムでは、「F100fd」のターゲットを、40-50代のモノにこだわる男性に設定。「FinePix Zシリーズ」同様、個性的な専用カメラケースも発売する。カラーは同じブラック、グレーの2色で、価格は4200円。
「『F100fd』のサイズは比較的大きいため、カメラを入れていない状態でもコンパクトに見えるようにした」(カメラケースの商品企画を担当する富士フイルムイメージング営業本部の工藤ありさ氏)という、上部に丸みのあるデザインが特徴。素材には本革を使用し高級感を演出したほか、グレーのケースは表面をグロス仕上げをすることで本物感を追求した。
守内篤・富士フイルム電子映像事業部商品部長は、カメラだけではなく、ケースなどアクセサリーを含めたトータル商品としての魅力をアピールしていくためにも、「独自ケースは重要。ケースの添付率(ユーザーが専用ケースを購入する割合)も高めていきたい」と語った。また今年は、第1弾モデル「FinePix 700」の発売から10周年を迎えることから、今回発表した5機種のうち、「FinePix S100FS」「FinePix F100fd」を10周年記念モデルと位置づけ、特に販売に力を入れていく方針。
会見で富士フイルムの杉崎力・取締役常務執行役員電子映像事業部長は「F100fdに搭載した『顔キレイナビ』で、当社の顔検出機能は1つの完成形になった。今後もユーザーからの不満やニーズなどをすくい上げ『顔キレイナビ』を進化させていくのは当然だが、これからは顔検出機能をお客さんにどうやって使ってもらうかという使い方をアピールしていくことが重要になる」と語った。
ソニーやオリンパスは、従来の顔検出機能を進化させ、笑顔の瞬間を撮影できる機能を搭載したカメラを投入しているが、この点について守内商品部長は、「『笑顔認識』は、どれだけのニーズがあるかがまだわからない。やろうと思えばすぐできるが、お客さんの動向を見て決めて行きたい」と述べた。
実勢価格は、レンズ一体型の「FinePix S100FS」が10万円前後、「FinePix S8100fd」が5万円前後、コンパクトタイプの「FinePix F100fd」が4万5000円前後、「FinePix J50」が2万5000円前後、「FinePix J10」が2万円前後の見込み。発売時期は、「FinePix S100FS」「FinePix F100fd」「FinePix J50」が2月下旬、「FinePix F100fd」と「FinePix J10」は3月下旬。