2008年のデジタルビデオカメラは「フルHD」と「顔認識」がトレンドに
【ラスベガス発・米山淳】1月7-10日まで米ラスベガスで開催された世界最大の家電見本市「インターナショナルCES2008」では、ソニーなど、デジタルビデオカメラメーカー各社が新製品を発表。08年は「フルハイビジョン(フルHD)」に加え、人物の顔を美しく撮る「顔認識」がキーワードになりそうだ。
目玉は「Sony face detection technology for video」と呼ぶ、顔認識機能。最大8人まで同時に被写体の顔を認識し、ピントや明るさを調節する。こうした顔認識機能はデジタルカメラではごく一般的だが、ソニーでは今回、ビデオカメラにも採用した。
顔認識に対応する7機種のうち、最大の注目機種は、記録媒体にフラッシュメモリ、メモリースティック、DVDを採用した「ハイブリッドプラス」タイプの「HDR-UX20」。内蔵するフラッシュメモリの容量は8GBで、AVCHD形式に対応し、1920×1080のフルHDで映像を記録できる。3つのメディア間でのダビングも可能。撮像素子にはCMOSを採用し、動画は230万画素、静止画は400万画素で記録できる。米国では3月に発売予定で、価格は1000ドル(約11万円)。
HDDとメモリカードに記録できる「ハイブリッド」タイプでは、500万画素の動画撮影と1000万画素の静止画撮影が可能なCMOSセンサーを搭載した「HDR-SR12」に注目したい。120GBの内蔵HDDと、メモリースティックの両方にフルHD映像を記録可能。モニターには3.2インチのタッチパネル式のエキストラファイン液晶を採用する。米国では同じく3月に発売し、価格は1400ドル(約15万4000円)。
松下電器産業も、動画記録時に被写体の顔を検出する「おまかせ顔認識」を搭載したフルHD対応のデジタルビデオカメラ「HDC-SD9」「HDC-HS9」を発表した。顔認識機能のほか、カメラの動きを自動検出し、「逆光」や「手ブレ」など撮影中の状態を表示する「おまかせナビ(撮影アシスト)」も搭載する。両機種は、1月25日に日本でも発売する。価格はオープンで、実勢価格は「HDC-SD9」「HDC-HS9」ともに13万円前後の見込み。
フルHD対応機種では、キヤノンの「VIXIA HF10」が目を引いた。顔検出機能は搭載しないが、内蔵の16GBのフラッシュメモリと、SDHCメモリーカードにフルHD映像を記録することが可能。撮像素子は330万画素のフルHD対応CMOSで、「新開発で小型化を図ると同時にノイズ除去機能を向上させた」(佐藤祐治・電子映像事業企画部課長代理)という。
画像処理回路にはビデオカメラ専用の「DIGIC DV II」を搭載。ホワイトバランス機能を改良し、朝の微妙に青みがかった白色も表現できるようにしたほか、「特に肌色の再現性を高めた」(同)という、画質の高さが自慢だ。レンズは新設計の光学12倍ズームを備える。フラッシュメモリを搭載せず、SDHCメモリーカードのみに記録する「VIXIA HF100」も発表した。「HF10」「HF100」ともに、3月中旬から米国で販売する予定。日本での発売は未定。
キヤノンでは「HF10」「HF100」以外にも、フルHDに対応し、記録媒体にDVDを採用した「VIXIA HR10」、フルHD対応ではないが記録媒体にフラッシュメモリとSDHCカードを採用した「FS11」「FS10」など、「米国向け機種では一度の発表ではこれまでで最大」(同)の12機種を投入。米国のデジタルビデオカメラ市場でトップをひた走るソニーを追撃し、シェア拡大を図る。
ソニーは、北米の春夏商戦向けにデジタルビデオカメラ16機種を発表。フルHD対応モデルを含むハイビジョンタイプ6モデル、SD(スタンダード)画質10モデルを揃え、多様なユーザーに対応する。なお、日本での発売は未定。
目玉は「Sony face detection technology for video」と呼ぶ、顔認識機能。最大8人まで同時に被写体の顔を認識し、ピントや明るさを調節する。こうした顔認識機能はデジタルカメラではごく一般的だが、ソニーでは今回、ビデオカメラにも採用した。
顔認識に対応する7機種のうち、最大の注目機種は、記録媒体にフラッシュメモリ、メモリースティック、DVDを採用した「ハイブリッドプラス」タイプの「HDR-UX20」。内蔵するフラッシュメモリの容量は8GBで、AVCHD形式に対応し、1920×1080のフルHDで映像を記録できる。3つのメディア間でのダビングも可能。撮像素子にはCMOSを採用し、動画は230万画素、静止画は400万画素で記録できる。米国では3月に発売予定で、価格は1000ドル(約11万円)。
HDDとメモリカードに記録できる「ハイブリッド」タイプでは、500万画素の動画撮影と1000万画素の静止画撮影が可能なCMOSセンサーを搭載した「HDR-SR12」に注目したい。120GBの内蔵HDDと、メモリースティックの両方にフルHD映像を記録可能。モニターには3.2インチのタッチパネル式のエキストラファイン液晶を採用する。米国では同じく3月に発売し、価格は1400ドル(約15万4000円)。
松下電器産業も、動画記録時に被写体の顔を検出する「おまかせ顔認識」を搭載したフルHD対応のデジタルビデオカメラ「HDC-SD9」「HDC-HS9」を発表した。顔認識機能のほか、カメラの動きを自動検出し、「逆光」や「手ブレ」など撮影中の状態を表示する「おまかせナビ(撮影アシスト)」も搭載する。両機種は、1月25日に日本でも発売する。価格はオープンで、実勢価格は「HDC-SD9」「HDC-HS9」ともに13万円前後の見込み。
フルHD対応機種では、キヤノンの「VIXIA HF10」が目を引いた。顔検出機能は搭載しないが、内蔵の16GBのフラッシュメモリと、SDHCメモリーカードにフルHD映像を記録することが可能。撮像素子は330万画素のフルHD対応CMOSで、「新開発で小型化を図ると同時にノイズ除去機能を向上させた」(佐藤祐治・電子映像事業企画部課長代理)という。
画像処理回路にはビデオカメラ専用の「DIGIC DV II」を搭載。ホワイトバランス機能を改良し、朝の微妙に青みがかった白色も表現できるようにしたほか、「特に肌色の再現性を高めた」(同)という、画質の高さが自慢だ。レンズは新設計の光学12倍ズームを備える。フラッシュメモリを搭載せず、SDHCメモリーカードのみに記録する「VIXIA HF100」も発表した。「HF10」「HF100」ともに、3月中旬から米国で販売する予定。日本での発売は未定。
キヤノンでは「HF10」「HF100」以外にも、フルHDに対応し、記録媒体にDVDを採用した「VIXIA HR10」、フルHD対応ではないが記録媒体にフラッシュメモリとSDHCカードを採用した「FS11」「FS10」など、「米国向け機種では一度の発表ではこれまでで最大」(同)の12機種を投入。米国のデジタルビデオカメラ市場でトップをひた走るソニーを追撃し、シェア拡大を図る。