松下、世界最大の150V型プラズマディスプレイパネルなどを開発
松下電器産業は1月8日、世界最大の150V型プラズマディスプレイパネル(PDP)を開発したと発表した。画素数は、フルハイビジョン(HD)パネルの約4倍にあたる884万画素。
これまでの超大型パネル形成技術をさらに向上することで、超大画面の全画素において、放電の均一性や安定性を確保。さらに、4K2Kの高密度画素に対応する超高速駆動技術を開発し、103V型フルHDモデルと同等の高輝度を実現した。従来のLEDディスプレイなどと比べ、明るい環境下でも輝度やコントラストが高く、色鮮やかで緻密な映像再現が可能となる。
また、フルフラット形状で厚さ24.7mmの50V型フルHD PDPと、発光効率が従来比2倍・消費電力が同比半分の高効率42V型PDPの開発も発表した。
50V型PDPは、回路の小型化やパネル構造・回路レイアウトの大幅な見直しにより、薄さ24.7mm、重さ22kgの薄型化・軽量化を実現。壁掛けなどの設置方法が可能なので、同社開発の「WirelessHD規格に基づく無線伝送システム」と組み合わせると、好きな場所で視聴することができる。
42V型PDPは、蛍光体などの新材料や、放電効率を向上させる新放電ガスやセル構造、電力ロスを大幅に削減する新たな回路駆動方式などを開発することで発光効率を従来比2倍に向上。これにより、現行機種と同等の輝度を維持しながら、消費電力を半分に減らすこと可能。