低下価格争い続くスピーカー市場、絡み合うメーカーシェア争奪戦の行方は?
スピーカーの11月メーカー別販売台数シェアではサンワサプライが1位を獲得。11か月間トップを走り続けてきたエレコムを、ついに追い抜いた。07年冬のスピーカーの動きを「BCNランキング」でまとめた。
スピーカーのメーカーシェアは06年12月以降、エレコムが1位を維持しており、長い間順位の変動はなかった。しかし11月、サンワサプライがエレコムを抜いてトップに立った。メーカー別販売台数シェアはこの2社で全体のおよそ3割を占め、後に続くのは3位のロジクールと4位のソニーが10%前後、5位はオーディオテクニカが6%前後で推移している。
サンワサプライがトップを獲得した要因は、06年4月発売の「MM-SPL2」の売れ行きが好調だったため。11月の機種別販売台数トップ10においても、シェア7.3%で1位を獲得。07年2月から11月まで、ずっと1位をキープし続けてきた。バスレフ型フルレンジスピーカーで、BCNが12月29日に集計した市場推定価格は950円と1000円を切る安価なモデル。しかし防磁設計で最大出力は5Wと必要十分な機能を備えているのが人気の理由だろう。また、3位の「MM-SPL1」も長期間、人気が衰えないモデルで、この2機種がシェアの上昇を後押ししたようだ。
●低価格が人気のスピーカー、全体のおよそ7割は5000円未満
2位はシェア3.3%で、エレコムが06年10月に発売した「MS-87BK」。密閉型フルレンジスピーカーで、バッフルを斜めにしたデザインで音の乱れを防ぐ。最大出力は5.2W。市場推定価格は890円。実は、スピーカーの平均価格の価格帯は、2500円未満がおよそ4割、5000円未満ならおよそ7割を占める。1年前からこの構造に変化は見られず、依然として低価格なモデルが売れている。こうした傾向はまだしばらく続きそうだ。(BCN・井上真希子)
*「BCNランキング」は、全国のパソコン専門店や家電量販店など24社・2200を超える店舗からPOSデータを日次で収集・集計しているPOSデータベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで115品目を対象としています。
●11月にトップに立ったサンワサプライ、特定のモデルが伸びを後押し
スピーカーのメーカーシェアは06年12月以降、エレコムが1位を維持しており、長い間順位の変動はなかった。しかし11月、サンワサプライがエレコムを抜いてトップに立った。メーカー別販売台数シェアはこの2社で全体のおよそ3割を占め、後に続くのは3位のロジクールと4位のソニーが10%前後、5位はオーディオテクニカが6%前後で推移している。
サンワサプライがトップを獲得した要因は、06年4月発売の「MM-SPL2」の売れ行きが好調だったため。11月の機種別販売台数トップ10においても、シェア7.3%で1位を獲得。07年2月から11月まで、ずっと1位をキープし続けてきた。バスレフ型フルレンジスピーカーで、BCNが12月29日に集計した市場推定価格は950円と1000円を切る安価なモデル。しかし防磁設計で最大出力は5Wと必要十分な機能を備えているのが人気の理由だろう。また、3位の「MM-SPL1」も長期間、人気が衰えないモデルで、この2機種がシェアの上昇を後押ししたようだ。
●低価格が人気のスピーカー、全体のおよそ7割は5000円未満
2位はシェア3.3%で、エレコムが06年10月に発売した「MS-87BK」。密閉型フルレンジスピーカーで、バッフルを斜めにしたデザインで音の乱れを防ぐ。最大出力は5.2W。市場推定価格は890円。実は、スピーカーの平均価格の価格帯は、2500円未満がおよそ4割、5000円未満ならおよそ7割を占める。1年前からこの構造に変化は見られず、依然として低価格なモデルが売れている。こうした傾向はまだしばらく続きそうだ。(BCN・井上真希子)
*「BCNランキング」は、全国のパソコン専門店や家電量販店など24社・2200を超える店舗からPOSデータを日次で収集・集計しているPOSデータベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで115品目を対象としています。