ソニー、リアプロテレビ事業から撤退、リソースを液晶と有機ELに集中
ソニーは、北米市場を中心に販売していたリアプロジェクションテレビ(リアプロ、背面投射型テレビ)事業から撤退することを明らかにした。理由について同社広報センターは「最大の市場である北米で、液晶テレビやプラズマテレビの大型化・低価格化が進行し、リアプロの優位性がなくなったため」としている。
現在同社は、国内1か所、海外2か所でリアプロを生産しているが、同社は08年2月末をめどに生産を終了。ラインを液晶テレビや有機ELテレビに切り替えリソースを集中させる。
同社がリアプロの販売を開始したのは1982年。以来全世界で累計840万台を販売した。映像を背面から画面に投射する構造のため、液晶テレビなどより安く大画面化できる点が注目され、04年のピーク時には全世界で120万台を出荷した。しかし、このところ売り上げの減少が続き07年度の見込みでは40万台と落ち込んでいた。