JEITA、07-08年の電子情報産業の世界・国内生産見通しを発表

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2007/12/20 12:12

 電子情報技術産業協会(JEITA、町田勝彦会長)は12月19日、テレビなどをはじめとするAV機器や通信機器、コンピュータ、半導体などの電子情報産業について、世界と日本市場の07年度生産見込みと、08年度生産見通しを発表した。

 JEITAによると、07年の電子機器の世界生産額は前年比8%増の113兆6390億円、電子部品・デバイスの生産額は同7%増の63兆7747億円になる見込み。

 08年の生産額は、前年比で電子機器が6%、電子部品・デバイスが8%増になる見通し。内訳は、テレビが11%増の17兆4080億円、携帯電話が6%増の16兆8000億円、サーバー用を除くパソコンが12%増の24兆9961億円、半導体が8%増の33兆853億円、ソフトウエアが8%増の22兆574億円。

 個別の電子機器については、テレビが世界的に薄型化の傾向でフラットパネルの生産が増えると同時に、08年の北京オリンピックや10年のサッカーW杯に向けた需要から、継続して成長すると予測。PCは、欧米でデスクトップからノートへの移行が進んでいることや、BRICsをはじめとする新興国での需要も高まっていることが、成長を後押しすると分析している。

 一方、国内市場は07年の電子機器の生産額は前年並の10兆840億円、電子部品・デバイスの生産額は同4%増の10兆5705億円になる見込み。08年は前年比で電子機器が1%、電子部品・デバイスは5%増との見通しを示した。

 品目別では、テレビが08年の北京オリンピックや、11年の地上デジタル放送移行などの需要で、07年の生産額は前年比10%増の1兆365億円になる見込み。JEITAでは08年もテレビの生産額の拡大傾向は続き、07年に比べて17%の増加を予測している。

 町田勝彦会長は、「08年前半の世界生産は、米国のサブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)問題などの影響を受けるだろうが、新興国の経済の好調がその影響を打ち消し、結果的にはプラス成長になるだろう」との見方を示した。