進む10キーの多機能化、USBハブや電卓付きが人気、丸められる変わり種も
10キーボートが多機能化してきた。電卓やUSBハブ、マウスなどと一体化した製品をはじめ、丸めて持ち歩けるものも登場して人気を集めている。価格面では汎用キーボードは1000円前後の低価格モデルがランキング上位を占める一方、10キーボードは比較的高価なモデルが主流。価格の逆転現象も起こっている。そんな10キーボードの市場を「BCNランキング」で探った。
●汎用キーボードに比べると意外と高い? 10キーボードのお値段は……?
10キーボードとは、0から9までの数字と、「+」「?」などの計算記号などを配置した数字入力専用のキーボード。デスクトップPCなどで使うことの多い、通常サイズのキーボードの右側部分、といえばわかりやすいだろう。しかし、ほとんどすべてのノートPCでは、スペースの都合でこの部分は省略されている。数字入力の頻度が高い場合は、この10キーボードを接続して使用すると快適に数字が入力できて便利だ。07年11月の「BCNランキング」で税別平均価格を集計すると、10キーボードの税別平均価格は1700円ほど。通常の汎用キーボードが同3200円ほどなので、半額ぐらいの価格で販売されているようだ。
両キーボードの売れ筋モデルを比較してみると、汎用キーボードは上位10機種中、平均税別価格は1000円以下のモデルが4機種もランクインしていたが、10キーボードでは軒並み1000円以上だった。つまり、汎用キーボードより高い10キーボードが多く、しかもよく売れているようだ。
10キーボードの売れ筋をチェックしていこう。1位はエレコムの「TK-UFH」シリーズのシルバーモデル「TK-UFHSV」で、販売台数シェアは7.1%、2位は同じ「TK-UFH」シリーズのブラックモデル「TK-UFHBK」で3.9%だった。
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USB接続の10キーボードで、「00」キーや「Tab」キーも装備し、使い勝手を高めた。NumLockの状態がひと目でわかるLEDランプも装備する。キーピッチは使いやすい19mmを採用。ごくシンプルな10キーボードだが、「00」キーがあることで桁数の多い数字の計算や入力に便利だ。対応OSはWindows Vista/XP/2000/Me/98。
3位も「TK-UOHSV」もエレコム製で、シェアは3.6%。16mmのキーピッチを採用したコンパクトモデルだ。「TK-UFH」シリーズよりも1桁多い「000」キーを搭載した。PCとの接続はUSB1.1。対応OSはWindows Vista/XP/2000/Me/98。
このほか、7位にはサンワサプライの「NT-DEN2UBK」がシェア2.6%でランクインしている。「NT-DEN2UBK」には、12桁の数字を表示できる液晶モニタを装備しており、PCと接続していない時は電卓として使用できる。またPCに接続すれば、設定しなくても10キーボードとしてPCに認識される。なお、電卓として使用する時はボタン電池と太陽電池のダブル電源で駆動する。
キーもPC用のキーというよりは電卓のキーに酷似しているため、電卓に使い慣れたユーザーにとってはむしろ使いやすいかもしれない。また、「00」「000」キーを搭載し、使い勝手を高めた。対応OSはWindows Vista/XP/2000/Me/98SE/98。
●どうせ10キーボードを選ぶなら……ヘンなのモデルを一挙公開!?
変わり種10キーボードもいくつか紹介しよう。サンワサプライの「NT-MA1」は、上部にナゼかスクロールキーが付いている。しかもその左右にはクリックボタンまで備えている。この10キーボード、底面に光学センサーを搭載し、光学式マウスとしてみ使える一石二鳥モデルだ。
左側面には切り替えスイッチを備えており、10キーボード、マウスを切り替えて使うことができる。そのため、マウス使用中に誤って数字を入力してしまった、という失敗を防ぐことができる。本体サイズはW76×D120×H21mm。通常の10キーボードにしてはやや小さく、マウスにしては少々大きい。一石二鳥というより、どっちつかずのような感があるが、別々に購入するのが面倒な人にはオススメだ。
モバイルノートPCと一緒に持ち歩きたい人はセンチュリーの「CK-33-U2B」がオススメだ。キーボードはコンパクトになればなるほどキーが小さくなり、打ちにくくなってしまう。しかし「CK-33-U2B」は幅157×縦133と比較的大きめな10キーボードで、さらにくるくると丸めて持ち運ぶことができる。
シリコンゴム製で、折り曲げることが可能なほか、厚さ7mm、重さ80gと薄く、軽量。また、数字キーだけではなく、「Tab」や矢印キーも付いているので、使いやすい。移動先でも数字入力命の人にはぴったりだろう。
●USBポートや液晶パネルがあると意外と便利かも!?
USBハブ機能を搭載した10キーボードも最近増えている。USBメモリに、デジカメ、マウス、PC用ゲームコントローラーなど、USBで接続する機器が増えている。USBハブを買うほどではなく、でもちょっとUSBポートが足りない、という時には重宝しそうだ。
また、電卓機能と液晶パネルを搭載したモデルも使い勝手がよさそうだ。数字の入力や、計算するために10キーボードを購入するのだが、電卓機能搭載モデルであればExcelを起動しなくてもすぐ計算ができるため、急いで答えを求める時には便利だ。また、PCと接続したまま電卓機能を使えるモデルもある。10キーボードと電卓を1台で済ませることができるのだから、机の上をすっきりさせることもできる。便利ツールのひとつとして試してみてはいかが?(BCN・山下彰子)
*「BCNランキング」は、全国のパソコン専門店や家電量販店など24社・2200を超える店舗からPOSデータを日次で収集・集計しているPOSデータベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで115品目を対象としています。
●汎用キーボードに比べると意外と高い? 10キーボードのお値段は……?
10キーボードとは、0から9までの数字と、「+」「?」などの計算記号などを配置した数字入力専用のキーボード。デスクトップPCなどで使うことの多い、通常サイズのキーボードの右側部分、といえばわかりやすいだろう。しかし、ほとんどすべてのノートPCでは、スペースの都合でこの部分は省略されている。数字入力の頻度が高い場合は、この10キーボードを接続して使用すると快適に数字が入力できて便利だ。07年11月の「BCNランキング」で税別平均価格を集計すると、10キーボードの税別平均価格は1700円ほど。通常の汎用キーボードが同3200円ほどなので、半額ぐらいの価格で販売されているようだ。
両キーボードの売れ筋モデルを比較してみると、汎用キーボードは上位10機種中、平均税別価格は1000円以下のモデルが4機種もランクインしていたが、10キーボードでは軒並み1000円以上だった。つまり、汎用キーボードより高い10キーボードが多く、しかもよく売れているようだ。
10キーボードの売れ筋をチェックしていこう。1位はエレコムの「TK-UFH」シリーズのシルバーモデル「TK-UFHSV」で、販売台数シェアは7.1%、2位は同じ「TK-UFH」シリーズのブラックモデル「TK-UFHBK」で3.9%だった。
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USB接続の10キーボードで、「00」キーや「Tab」キーも装備し、使い勝手を高めた。NumLockの状態がひと目でわかるLEDランプも装備する。キーピッチは使いやすい19mmを採用。ごくシンプルな10キーボードだが、「00」キーがあることで桁数の多い数字の計算や入力に便利だ。対応OSはWindows Vista/XP/2000/Me/98。
3位も「TK-UOHSV」もエレコム製で、シェアは3.6%。16mmのキーピッチを採用したコンパクトモデルだ。「TK-UFH」シリーズよりも1桁多い「000」キーを搭載した。PCとの接続はUSB1.1。対応OSはWindows Vista/XP/2000/Me/98。
このほか、7位にはサンワサプライの「NT-DEN2UBK」がシェア2.6%でランクインしている。「NT-DEN2UBK」には、12桁の数字を表示できる液晶モニタを装備しており、PCと接続していない時は電卓として使用できる。またPCに接続すれば、設定しなくても10キーボードとしてPCに認識される。なお、電卓として使用する時はボタン電池と太陽電池のダブル電源で駆動する。
キーもPC用のキーというよりは電卓のキーに酷似しているため、電卓に使い慣れたユーザーにとってはむしろ使いやすいかもしれない。また、「00」「000」キーを搭載し、使い勝手を高めた。対応OSはWindows Vista/XP/2000/Me/98SE/98。
●どうせ10キーボードを選ぶなら……ヘンなのモデルを一挙公開!?
変わり種10キーボードもいくつか紹介しよう。サンワサプライの「NT-MA1」は、上部にナゼかスクロールキーが付いている。しかもその左右にはクリックボタンまで備えている。この10キーボード、底面に光学センサーを搭載し、光学式マウスとしてみ使える一石二鳥モデルだ。
左側面には切り替えスイッチを備えており、10キーボード、マウスを切り替えて使うことができる。そのため、マウス使用中に誤って数字を入力してしまった、という失敗を防ぐことができる。本体サイズはW76×D120×H21mm。通常の10キーボードにしてはやや小さく、マウスにしては少々大きい。一石二鳥というより、どっちつかずのような感があるが、別々に購入するのが面倒な人にはオススメだ。
モバイルノートPCと一緒に持ち歩きたい人はセンチュリーの「CK-33-U2B」がオススメだ。キーボードはコンパクトになればなるほどキーが小さくなり、打ちにくくなってしまう。しかし「CK-33-U2B」は幅157×縦133と比較的大きめな10キーボードで、さらにくるくると丸めて持ち運ぶことができる。
シリコンゴム製で、折り曲げることが可能なほか、厚さ7mm、重さ80gと薄く、軽量。また、数字キーだけではなく、「Tab」や矢印キーも付いているので、使いやすい。移動先でも数字入力命の人にはぴったりだろう。
●USBポートや液晶パネルがあると意外と便利かも!?
USBハブ機能を搭載した10キーボードも最近増えている。USBメモリに、デジカメ、マウス、PC用ゲームコントローラーなど、USBで接続する機器が増えている。USBハブを買うほどではなく、でもちょっとUSBポートが足りない、という時には重宝しそうだ。
また、電卓機能と液晶パネルを搭載したモデルも使い勝手がよさそうだ。数字の入力や、計算するために10キーボードを購入するのだが、電卓機能搭載モデルであればExcelを起動しなくてもすぐ計算ができるため、急いで答えを求める時には便利だ。また、PCと接続したまま電卓機能を使えるモデルもある。10キーボードと電卓を1台で済ませることができるのだから、机の上をすっきりさせることもできる。便利ツールのひとつとして試してみてはいかが?(BCN・山下彰子)
*「BCNランキング」は、全国のパソコン専門店や家電量販店など24社・2200を超える店舗からPOSデータを日次で収集・集計しているPOSデータベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで115品目を対象としています。