アライアンスワン、スマートフォンを利用したCDMA無線電波測定用システム

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2007/12/12 10:08

 アライアンスワン(石川マイク新吾代表取締役)は12月11日、世界で初めて、HTC社製スマートフォン(PDA電話端末)を利用した移動体通信ネットワーク最適化用ソフト「AnyOneDM」を発売した。価格は1ライセンス68万6000円。

 市販のHTC社製スマートフォンに「AnyOneDM」をインストールするだけで、測定業務を行うことが可能。HTC社製スマートフォンはGPSを内蔵し、位置情報の取得も同時に行え、地図データ上でのプロットも可能。「AnyOneDM」で取得した電波情報(ログ)は、付属の無料データ読込ソフトで確認できるほか、他社のデータ解析ソフトでも確認することができる。miniSDカードまたはmicroSDカードにログデータを保存し、付属のログビューアーを使って、メッセージ情報を含め各種パラメーター情報を閲覧することも可能。

 対応機種はHTC社製スマートフォン全機種のほか、NTTドコモの「hTc Z」や、ソフトバンクの「X01HT」など。さらに、HTC社製スマートフォン以外にも、OSにWindows Mobileを搭載したスマートフォンやPocketPC、PDAでも動作する。

 これまで、携帯電話と無線基地局間の電波測定は、一般的に市販のノートPCと携帯端末を専用ケーブルで接続しながら、特殊ソフトを用いて測定作業を行ってきた。今回、「AnyOneDM」を利用することで、HTC社製スマートフォンだけで電波測定を実施できるようになった。携帯電話の通信方式はWCDMA/HSDPA/GSMに対応しており、ほぼ全世界で「AnyOneDM」を使って電波測定を実施できる。さらに「AnyOneDM」は、一般電波測定器と同等の電波情報収集力を持ちながら、市場価格の半値程度の価格帯を実現した。