NTTドコモ、親バカ2人が作った安心機能強化の「キッズケータイ F801i」

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2007/12/10 21:15

 NTTドコモは12月10日、防水対応や置忘れ防止機能など安心機能を強化した子供向け携帯電話の第2弾「キッズケータイ F801i」(富士通製)を12月20日に発売すると発表した。価格は、月額の基本料が安くなる「バリューコース」の新規で3万円台後半-4万円前後の見込み。

 「キッズケータイ F801i」は、「防犯ブザー・電源OFF連動機能」「バッテリーロック」などの従来端末よりも安心機能を強化したのが特徴。


 「防犯ブザー・電源OFF連動機能」では、防犯ブザーのスイッチを引くと約100デシベルの大音量で2種類のブザー音が交互に鳴り響くと同時に、スピーカー周辺に配置したLED(発光ダイオード)の「ひかりリング」が発光して、緊急事態を音と光で周囲の人に知らせる。


 ブザーを引くことであらかじめ登録した3件までの緊急連絡先に自動音声発信することも可能。あわせて、ドコモの位置情報通知サービスを契約しておけば、定期的に親の携帯電話に居場所をメッセージで通知することもできる。

 防犯ブザーが使用できない場合でも本体側面の「ちょこっと通知キー」を長押しすれば、位置情報通知サービスを利用して自分の居場所をメッセージで送ることが可能。JIS保護等級IPX5/IPX7相当の防水性能を備えており、水深1mの水底に30分間沈めた場合でも、本体に浸水せずに通常通りの使用することができる。


 端末にはリモコンの「おまもリモコン」が付属する。リモコンは携帯電話と一定の距離が離れると携帯電話のアラームが鳴って置き忘れを防止すると同時に、自動で携帯電話にロックをかける。

 リモコンと端末が5分以上離れた状態が続いた場合には、位置情報通知サービス経由で端末を置き忘れた場所を親などの携帯電話にメッセージで通知する。携帯電話を置き忘れたときにはリモコンのサーチボタンを押すと、携帯のアラームが鳴り、電話がある場所を知らせてくれる。

 「キッズケータイ F801i」では安心機能に加え、デザインにも力を入れた。端末/グラフィックデザインは、前モデルに引き続きアートディレクターの佐藤可士和氏を起用した。


 端末は「安心」や「守り」をイメージする「円」をモチーフに仕上げた。待ち受け画面では自分の名前をグラフィックのような文字で表示できる機能やFlashを使ったグラフィックを搭載した。

 会見で佐藤氏は、「子どもにも、子ども用のデザインではなく、大人でも納得できる本物のデザインを提供したいと思って作った」とデザインコンセプトの狙いを説明した。

 ネット接続サービスは申し込むと子供専用のコンテンツだけを掲載したサイト「キッズiメニュー」だけを表示することが可能。フィルタリングや時間制限など3種類のアクセス制限サービスも用意した。

 アプリケーションでは子供が危険を回避するための知識や携帯電話のマナーを学べる「キッズセーフトレーニング」、秋元康氏が手がけたケータイ絵本「ゾウのおくりもの」をプリインストールした。子供用の地図ソフト「地図アプリ for Kids'」も内蔵する。

 メインディスプレイは、約2.7インチのWQVGA液晶。メインカメラは有効130万画素のCMOSで、内側にも有効32万画素CMOSのサブカメラを搭載する。サイズは、幅48×高さ105×厚み17.8mm、重さ120g。カラーは、オレンジ、ライトブルー、ブラック、ホワイトの4色。

 会見でNTTドコモの夏野剛・執行役員プロダクト&サービス本部マルチメディアサービス部長は、「キッズケータイの基本は『子どもを守る』ことで、私と佐藤さんの2人を代表に親バカが子供のためにつくったケータイ。親子の絆を結ぶものになって欲しい」と話した。