DNP、am3と業務・資本提携し、DS向けコンテンツ配信サービスを開始

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2007/11/29 20:28

 大日本印刷(DNP、北島義俊社長)は11月29日、コンテンツの販売を手がけるam3(エーエムスリー、竹内裕司社長)と業務・資本提携し、「ニンテンドーDS」と「ニンテンドーDS Lite」向けの有料コンテンツ配信事業「DSvision(ディーエスビジョン)」を08年3月から開始すると発表した。

 「DSvision」は、DS向けにインターネット経由で出版・映像コンテンツのダウンロード販売を行うサービス。am3が任天堂のライセンス許可を受けて開発した。コミックや文庫などの電子書籍、アニメ、映画、ドラマなどの映像コンテンツを配信する。



 ユーザーは、PCで配信サイト「DSvision メガストア(仮称)」から、コンテンツを購入し、microSDカードに保存する。メモリカードをDSとDS Lite用のアダプタに装着して、DSで読み込めば、購入したコンテンツを見ることができる。

 具体的な配信コンテンツと価格は未定。価格については「高くても1000円以内にしたい」(澤居大介・am3専務)見込み。支払いはクレジットカードを利用する予定。

 今回の業務提携を通じて、2社では、専用アダプタ、容量が512MBの専用microSDカード、購入したコンテンツをPCからmicroSDカードに書き込むためのUSBリーダーライターのセットを08年1月からテスト販売する。セットは2社が共同で製造・販売する。



 DNPとam3は、出版社や映画やアニメ製作会社などからコンテンツの販売の受託も共同で行う。同時に、独自コンテンツの制作にも着手する。08年3月のサービス開始時は300タイトルのコンテンツを用意し、2010年には1万タイトルまでコンテンツ数を拡大する計画。

 資本提携では、DNPがam3の第三者割当増資を9月末に引受けると同時に、既存株主から株式を取得。am3の全株式の56.3%を保有する筆頭株主として資本参加した。

 発表会でam3の澤居専務は「『DSvision』は“世界最小のメモリカード”のmicroSDと、“世界最強のプラットフォーム”のニンテンドーDSを組み合わせた最高のサービス」と自負した。また、「この組み合わせを生かすにはコンテンツが重要。そのため、ユーザーが喜ぶコンテンツを揃えて、『DSvision メガストア』を日本最大のコンテンツストアにしたい」と意気込みを述べた。



 一方、西村達也・DNP常務は「DNPは、1985年に世界初のCD-ROMの電子辞典を開発してから、常に最先端の技術を追求している。今回、携帯ゲーム機向けにコンテンツを配信することで、また新たな出版文化を生み出していきたい」と述べ、新事業に強い期待感を示した。



大日本印刷=http://www.dnp.co.jp/
am3=http://www.am3.co.jp/
任天堂=http://www.nintendo.co.jp/
「DSvision」=http://www.dsvision.jp/


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