最新デジカメと一緒に買おう! たっぷり写真が保存できるフォトストレージ
■写真の保存だけじゃない、撮ったその場で楽しめるフォトストレージ
「フォトストレージ」とは、メモリカードのリーダー/ライター機能を搭載したコンパクトなHDDのこと。撮影した写真で容量がいっぱいになったデジカメのメモリカードから、このフォトストレージに写真データを移して保存できる。フォトストレージに保存した分のデータをメモリカードのデータから消去すれば、容量ゼロの状態でまた存分に撮影が楽しめる。
フォトストレージのHDD記録容量は、多いものでは100GBを超える。まさにPC代わりに、撮った写真をどんどん溜め込んでいくことができる。しかも、サイズは大きなものでも手帳くらいの大きさなので、カメラと一緒にいつでも持ち運べる。アウトドアや旅行でも大きな荷物にならないのがうれしい。高精細な液晶モニタを備えたモデルもあり、撮ったその場で写真をプレビューできる携帯写真アルバムとしても便利だ。
■モニタ付きでHDD容量40GBからのスタンダードタイプ
あまりたくさんの写真は撮らないけど、旅行中の写真のバックアップや大きなモニタで撮った写真を確認したいという人には、エプソンの「Photo Fine Player」シリーズやキヤノンの「MEDIA STORAGE M80」などのスタンダードなタイプがオススメだ。
エプソンのフォトストレージ「Photo Fine Player」は、HDD容量が80GBと40GBの2モデルをラインアップ。4.0型TFT液晶モニタを搭載し、プリンタ技術で培った技術を応用し、色かぶりや逆光などの画像補正機能も備えているのが特徴だ。PictBridge対応プリンタなら、USBケーブル接続でダイレクトプリントできる。40GBのHDDを搭載するモデル「P-3000」は1000万画素クラスのデジカメでJPEGデータで撮影した場合、約8500枚の保存が可能だ。
再生できるファイルは、画像ファイルがJPEGとキヤノンやニコンなど主要カメラメーカーのRAWデータ。MP3などの音楽ファイルやMPEG?1、2などの動画も再生できる。対応メモリカードは、CF(コンパクトフラッシュ)、SD/SDHCカード、マルチメディアカード、マイクロドライブ。
キヤノンの「MEDIA STORAGE M80」は、同社のデジタル一眼レフ「EOS DIGITAL」シリーズのユーザー向けだ。「EOS」シリーズとボタンの配置が同じで、簡単に操作できる。HDD容量は80GBで、モニタは高輝度・高視野角の3.7型TFT式カラー液晶を備える。
対応する画像ファイルはJPEG、Exif-JPEG、TIFF、RAW。なおRAWデータはキヤノンのデータのみに対応している。CF、SD/SDHCカード、マルチメディアカード、マイクロドライブに対応。バッテリーパックは「EOS D5/30D/40D」と共通で、バッテリー切れの心配や余計な装備も不要だ。
■写真だけじゃなく動画も保存したいなら100GB超の大容量タイプ
とにかくたくさんの枚数を撮影する人や、写真をJPEGよりもデータサイズが大きいRAWデータで保存している人、動画データも保存したいという欲張りな人は、容量100GBを超える大容量モデルがお勧めだ。飛鳥の「Tripper V」シリーズは、容量120GBの「Tripper V 120」と、160GBの「V 160」をラインアップ。モニタは高解像度WVGAに対応した4.3型ワイドの大型液晶を搭載する。
画像ファイルはJPEG、RAW、動画ファイルはMPEG4、音楽ファイルはMP3などに対応する。CFやSD/SDHCメモリカード、マイクロドライブなどに対応し、各種メモリカードの変換アダプタも利用可能だ。
このほか大容量モデルとしては、160GBのHDDを搭載したアクセスの「Pict Star VP8360-B/160」がある。コンパクトなボディに3.6型液晶モニタを備え、写真のほかにも音楽や動画の再生、FMラジオチューナー、ボイスレコーディング機能も装備する多機能モデルだ。CFやSD/SDHCメモリカード、マイクロドライブ、メモリースティックに対応する。
■お手頃価格タイプや携帯オーディオプレーヤーもオススメ
「コンパクトタイプのデジカメだし、写真のバックアップができれば本格的なモデルは必要ない」という人には、ディスプレイも小さく容量が少なめで、手軽に持ち運べるお手頃価格のモデルがオススメだ。
バッファローの「HD-DPM20U2/CR」は、保存した写真はプレビューできない操作確認専用のモニタを備えたモデル。HDD容量は20GBで、CFやSDカードなど10種類のカードメディアに対応する。本体はポケットに収まるコンパクトさで、重量も145gと軽量。カメラと一緒に気軽に持ち運べるのがポイントだ。単純にデータの保存だけできればよいというユーザーにうってつけのモデルといえる。
また、携帯オーディオプレーヤーの1機能を活用したフォトストレージも選択肢に加えたい。あくまでも音楽を聴く機能がメインだが、普段から持ち歩いているもので、手軽に写真のバックアップができるので便利だ。ただこれは、携帯オーディオならどの機種でもOKというわけではなく、USBホスト機能に対応したモデルに限られる。
東芝の「gigabeat V801」や、クリエイティブメディアの「Creative ZEN Vision:M 60GB」がその対応機種。USBホスト機能を備えたプレーヤーであれば、PCを使わなくても、USBケーブルでカメラと接続すれば写真データを直接保存できるのだ。
フォトストレージは、画像補正ができるタイプから大容量タイプ、携帯オーディオながら写真も持ち運べるタイプまでさまざまな製品がある。高画質化で写真1枚あたりの容量が大きくなっているいま、大容量タイプを選べばメモリカードの容量不足を心配することなく撮影が楽しめる。大きなモニタが付いているなら家族や友達に見せるときに便利だ。もちろん小型で持ち運びを重視して携帯オーディオを選ぶという選択肢もある。自分の使うデジカメの性能や撮影の頻度、必要な機能に応じて自分に合ったフォトストレージを選び、デジタル写真をとことん楽しもう。