ドコモ、新料金プランを発表、「端末割高・料金安」プランでは割賦販売も
新しい販売方法は「バリューコース」と「ベーシックコース」の2種類。新規または機種変更で端末を購入する場合に、ユーザー自身で選択できる。ドコモでは905シリーズを皮切りに、今後発売する端末は新しい販売方法に一本化する。
「バリューコース」は、端末の販売奨励金が適用されない従来のよりも割高な価格で携帯電話を購入する代わりに、新設する割安の料金プラン「バリュープラン」を利用できるコース。「バリュープラン」は現行プランに準じたもので、月額料金はそれぞれ現行の料金プランよりも税込みで1680円安い、2100-8610円になる。無料通信分は従来のプランと同じ。割引サービス「ファミ割MAX50」「ひとりでも割50」の利用も可能で、加入した場合の月額料金は税込みで1050-4305円になる。
端末の支払い方法は「一括払い」のほか、割賦方式の「分割払い」も用意する。分割払いでは、利息は0%、手数料は無料で、支払い期間が13か月または25か月から選択できる。月々の支払額は端末ごとにドコモが設定する。購入代金は現金かクレジットカードで支払う。なお、新規の場合は口座振替かクレジットカードに支払い方法が限定される。ポイントサービスの「ドコモポイント」を利用することも可能。
一方、「ベーシックコース」では、2年間の利用を条件に、端末の購入時にドコモが店頭の販売価格から税込みで1万5750円を割り引く。そのため、ユーザーは端末を安く購入することができる。月額基本料は「タイプSS」「タイプS」などの現行プランから選択する。端末の購入時にドコモポイントを利用することもできる。
ドコモでは新しい販売方法の開始に合わせ、端末の割引サービスなどのキャンペーンも実施する。期間中に「905」シリーズを購入したユーザーを対象に、「バリュープラン」か「ベーシックプラン」問わず、端末の店頭から税込みで8400円を割り引く特典を設ける。
「バリューコース」では各種割引サービス適用前の料金から最大3か月間、料金を1か月あたり最大2100円割り引くサービスも行う。適用は08年5月31日申し込み分まで。割引額が基本料を上回った場合には、適用する基本料金を上限に割り引く。さらに、端末の紛失や盗難、破損などを補償する「ケータイ補償 お届けサービス」を最大3か月間、無料で提供する。
中村維夫社長は「バリュープラン」について、「端末を長く使ったお客さまは損、(販売奨励金を使って)短期で端末を次々と買い換える人が得という不公平感をなくすことができる」と説明した。2コースの比重については「軸足は『バリュープラン』に置く。契約者の5割はバリュープランのユーザーにしたい」との意向を述べた。
また、実質的な補助金になる「ベーシックコース」の1万5750円がKDDIの「フルサポートコース」の2万1000円よりも低いことについては「ドコモの軸足は『バリュープラン』にある。そのため差が出た」と説明した。
今回、ドコモは新しい販売方法で、「獲得コスト」と呼ぶ、販売代理店に支払う販売奨励金の中で、「端末販売の奨励金」を明確にした。しかし、事務手数料をはじめとする、そのほかの奨励金は残るという。そのため、「その奨励金を原資に端末を安く売るかはそれぞれの代理店が決める」(ドコモ)といい、販売店の戦略によって端末の価格が異なることになりそうだ。
NTTドコモ=http://www.nttdocomo.co.jp/
「バリューコース・ベーシックコース」=http://www.nttdocomo.co.jp/support/topics/value/index.html
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