静岡がんセンターと大鵬薬品工業、がん患者向けレシピブックとウェブサイト
静岡県立静岡がんセンター(山口建総長)は10月24日、日本大学短期大学部食物栄養学科の協力を得て、「がん患者さんと家族のための 抗がん剤・放射線治療と食事のくふう」を刊行した。価格は2100円。これに伴い、大鵬薬品工業(宇佐美通社長)と共同で、同書の内容を紹介するウェブサイトを11月上旬に開設する。
「がん患者さんと家族のための 抗がん剤・放射線治療と食事のくふう」は、抗がん剤や放射線治療を受けている患者に必要な食の情報を集めたレシピブック。特殊なメニューやレシピではなく、健康なときに楽しんでいた家庭の食事をもとに、具合が悪くても食べられるような工夫を加えた。また、患者自身が食事を作ることも考えて、できるだけ手間をかけないレシピを揃えた。
同書の内容を公開するウェブサイトも、大鵬薬品との協働で開設する予定。ウェブサイトを利用することで、患者や家族の声、料理の評価を知ることができる。また、ユーザーから新しいレシピが提案される可能性も考慮。同書をもとに、医療者、食の専門家、患者とその家族が協働で、患者のための食の情報を育てていくことを目指す。
静岡県立静岡がんセンター=http://www.scchr.jp/
大鵬薬品工業=http://www.taiho.co.jp/
「ウェブサイト」=http://Survivorship.jp