東芝とソニー、プレステ向け高性能半導体生産の新会社設立で合意

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2007/10/19 10:31

 東芝とソニー、ソニー・コンピュータエンタテインメント(ソニーグループ)は10月18日、家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)3」などに搭載している高性能プロセッサ「Cell Broadband Engine」や画像処理用LSI「RSX」などの高性能半導体を生産する新会社を設立することで合意した。

 同時にソニーグループは、ソニーセミコンダクタ九州長崎テクノロジーセンター内にあるFab2の300mmウェハーラインの製造設備を08年3月末までに東芝に譲渡する内容の基本合意書を締結したと発表した。正式契約は年度内にも締結する方針。

 新会社の設立は08年4月1日で所在地は長崎県諫早市。資本金は1億円の予定で、出資比率は東芝が60%、ソニーが20%、ソニー・コンピュータエンタテインメントが20%。社名、従業員数に関しては未定。代表者も未定だが、会長兼CEOを東芝から、社長兼COOをソニーから選任する。

 東芝は、プレイステーション向け高性能半導体の受注拡大と安定確保を通じ、システムLSI事業の拡大・強化を狙う。一方ソニーグループは、高性能半導体をさらに微細化するなどにより、プレイステーション事業の強化をめざす。

 東芝とソニーグループは、「プレイステーション3」をはじめとするゲーム機向け高性能半導体の開発・生産体制で協業しているが、新会社は、東芝がソニーから買い上げる製造設備の貸与を受けて、主に65nm(ナノメートル)プロセスに対応した製造を展開する方針。さらに今後は45nmプロセスに対応した量産体制構築を構築したい考えで、ソニーはIBMとの協力関係を強化。これに伴いIBMは米ニューヨーク州イーストフィッシュキルにある既存の65nm製造体制を45nmに移行する。

東芝=http://www.toshiba.co.jp/
ソニー=http://www.sony.co.jp/
ソニー・コンピュータエンタテインメント=http://www.scei.co.jp/

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