東芝松下ディスプレイ、直径26mmの車載用丸型液晶ディスプレイを開発
東芝松下ディスプレイテクノロジー(藤田勝治社長)は10月17日、自動車の運転席計器表示部(インパネ部)に搭載できる、丸型フルカラーTFT液晶ディスプレイを開発したと発表した。
これまで、TFT液晶ディスプレイは、縦方向、横方向それぞれに配置された電極の交点の画素を外部信号で制御する構成のため、方形を基本として設計されてきた。同社は今回、独自の「低温ポリシリコン技術」を用い、周辺の駆動回路をガラス上に内蔵することで外部接続点数を大幅に低減。これにより、直径75mm、約4分の3の外形を円形とする丸型形状を実現した。さらに、有効表示領域を直径62mm、厚さをバックライト・液晶駆動回路も含めて11mm以下とし、狭いインパネ部への搭載を可能にした。
開発した丸型液晶ディスプレイの色数は26万色、画素数は最大部で横240×RGB×縦240、正面輝度は500cd/m2、コントラストは600:1。フルカラーでコントラストが高いため見やすく、さらに丸型のため、限られたインパネ内スペースを有効活用し、インパネ自体のデザインも優先できるという。同社では今後、車載用のほか、さまざまな用途に向けた製品に対して同技術を活用する予定。
東芝松下ディスプレイテクノロジー=http://www.tmdisplay.com/tm_dsp/
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