オリンパス、手ブレ補正機能を強化した中上級者デジ一眼レフ「E-3」

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2007/10/17 21:15

 オリンパスイメージングは10月17日、プロユーザーや中上級者を対象としたデジタル一眼レフカメラ「E-3」を11月23日に発売すると発表した。価格はオープンで、実勢価格は20万円前後の見込み。


 「E-3」は03年に発売した「E-1」の後継機で、オリンパスのデジタル一眼の最上位モデル。「『高速AF(オートフォーカス)』『手ブレ』『ビューイング(視野)』『信頼性』をポイントに置いて開発した」(朝倉康夫・開発本部商品開発部部長)という。

 「高速AF」では、新開発した、11点測距で全点タイプのツインクロスセンサーを採用したAFシステムを搭載。AFの合焦スピードはスポットの場合で、他社のデジタル一眼レフカメラよりも25%高速化したという。連写機能は秒5コマで、最高1/8000秒の高速シャッターユニットも備えた。



 撮像素子には有効1010万画素の「ハイスピードLive MOSセンサー」を採用。センサーはオリンパスが提唱する35ミリフィルムの面積比で4/3型のセンサーサイズのデジタル一眼レフカメラシステム規格「フォーサーズ」に準拠する。画像処理回路には描写力や階調表現力を強化した「TruePicIII」を搭載する。

 「手ブレ」に対しては、独自開発の超音波駆動方式「SWD(スーパーソニック・ウェーブ・ドライブ)」を使った、センサーシフト式の手ブレ補正機構をボディに内蔵。手ブレの補正効果は、中級機の「E-510」と比べ、最大5段分まで向上させた。

 「ビューイング」では、視野角100%のファインダーを採用したほか、背面の液晶モニターを見ながら撮影できる「ライブビュー機能」を装備。ローアングルやハイアングルの撮影が液晶画面を見ながら行える。モニターは縦と横に回転する2軸可動式の高精細ハイパークリスタル液晶モニターを採用。サイズは2.5型で、解像度は23万ドット、上下左右視野角は176度。



 「信頼性」については、撮像センサーに付着したゴミを超音波振動で落とし、ゴミの写り込みを防ぐ「ダストリダクションシステム」を採用したほか、内蔵フラッシュ部、液晶モニター取付部などにシーリングを施し、防塵防滴構造にした。また、ボディ素材にはマグネシウム合金を使うことで堅牢性も確保した。

 サイズは幅142.5×奥行き116.5×高さ74.5mm、重さは810g。記録メディアはコンパクトフラッシュカード(CFカード)、マイクロドライブカードとxD?ピクチャーカード。デュアルタイプのメモリカードスロットを装備し、CFカード、マイクロドライブと、xD?ピクチャーカード間でコピーもできる。

 同時に、フォーサーズ規格に準拠した交換レンズも発表した。ラインアップは35ミリフィルムカメラ換算で24-120mmの「ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD」、100-400mmの「ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD」、28-70mmの「ZUIKO DIGITAL ED 14-35mm F2.0 SWD」の3本。テレコンバーターレンズ「ZUIKO DIGITAL 2x Teleconverter EC-200」も発売する。

 価格は11月23日発売の「12-60mm」が12万4950円、同じく11月23日発売の「50-200mm」が14万7000円、08年春に発売予定の「14-35mm」が30万9750円。「EC-200」は11月23日発売で、6万3000円。

 発表会で、オリンパスイメージングの大久保雅治社長は「デジタルカメラ市場で5年以内に全世界でシェア20%、販売台数では200万台を目指し、キヤノン、ニコンに次ぐ、デジタル一眼レフ3強の一角になりたい」と意気込みを語った。また、「コンパクトから一眼にステップアップする人のハードルは予想以上に高い。そのギャップを埋めるために、一眼レフとコンパクトを融合した機種も検討している」と述べ、新しいタイプのデジタルカメラの開発計画についても明らかにした。



オリンパスイメージング=http://olympus-imaging.jp/
「E-3」=http://olympus-imaging.jp/product/dslr/e3/


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