ヤマハ、音にこだわる人向け「ハイグレード」アンプとCDプレーヤー
ヤマハは、06年9月にハイエンドスピーカー「Soavo」を発売。ハイエンドのHiFi音響機器の販売に取り組んできた。新製品はそれに続く第2弾で、全段バランス伝送など、高音質にこだわった独自技術を盛り込んだ。
「A-S2000」は、入力から出力まで全段完全バランス増幅を実現。また、出力段のプラス側とマイナス側に同一極性の出力素子を採用し、NFBと電源供給も左右チャンネルそれぞれのプラスとマイナスを完全独立させ、出力段のスピーカー駆動の完全対称化を実現する独自の「フローティング&バランス・パワーアンプ」を初めて採用した。ノイズの影響を受けにくい構造も徹底し、高音質化を追求。本体カラーはブラックとシルバーの2色。サイズは幅43.5×高さ13.7×奥行き46.5cm、重さは22.7kg。価格は20万8950円。
一方、「CD-S2000」は、D/Aコンバーターをプラスとマイナスにそれぞれ1基用いて、変換精度を2倍に向上させる差動方式のD/Aコンバーターを左と右に独立して搭載。高音質化を図った。「A-S2000」と同じく完全バランス伝送方式を採用しており、両製品を組み合わせることで、さらに伝送ノイズや音質劣化がないサウンドを楽しめるという。
再生可能なメディアは、SACDとCD、CD-R/RW。CD-R/RWに記録したMP3・WMAファイルも再生できる。本体カラーはブラックとシルバーの2色。サイズは幅43.5×高さ13.7×奥行き44cm、重さは15kg。価格は17万6400円。
都内のレストランで開催した製品発表会には、歌手のグレース・マーヤさんがゲストとして登場。「スタジオみたいな音響で素晴らしい。デザインはシンプルで部屋に馴染みやすい」と感想を述べ後、ミニライブを行った。アナログ音源CDを実際に新製品で再生し、音質を披露する演出も用意した。
ヤマハマーケティングの関口博社長は、「中堅機種を中心にラインアップを揃えてきたなかで、『Soavo』投入からハイグレードHiFi音響機器分野に力を注いでいる。高級機種の開発を一時は控えていた時期があったが、今回の新製品でスピーカー、アンプ、プレーヤーが揃った。ヤマハのハイグレードHiFi機器の良さを本格的に訴求していく」と説明した。
ヤマハ=http://www.yamaha.co.jp/
「Soavo」=http://www.yamaha.co.jp/product/av/prd/speaker/soavo-1/index.html
■関連記事
ヤマハ、ピアノブラック仕上げのUSB端子搭載CDレシーバー
ヤマハ、Bluetooth対応モデルなど光沢ピアノ調仕上げの小型スピーカー3製品
ヤマハ、最大52型の薄型テレビに対応するシアターラックなど3モデル