KDDI、端末価格と料金どちらを安く? 新プラン「au買い方セレクト」導入へ

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2007/10/04 20:42

 KDDIは10月4日、携帯電話ブランド「au」で、「端末価格は割安だが通話料金は高め」「端末価格は高いが通話料金は割安」の2通りからユーザー自身で選べる携帯電話の新しい購入方法「au買い方セレクト」を11月12日から開始すると発表した。



 「au買い方セレクト」は、これまでのように携帯電話購入の初期負担を抑える、従来の販売方法に近い「フルサポートコース」と、端末の価格は高いが毎月の利用料金が安くなる「シンプルコース」の2つのコースで構成。新規契約、機種変更に関わらず、auの全機種が対象になる。

 「フルサポートコース」は、2年間の利用を条件に、KDDIが携帯電話の購入サポートとして、税込みで2万1000円を補助する。そのため、契約者は安く端末を購入することができる。料金プランは「プランLL」や「プランM」など、現行のプランから選ぶ。「誰でも割」の利用も可能。契約期間中に契約の解除や機種変更したい場合は、利用期間が12か月以下で1万8000円、18か月以下で1万2000円、24か月以下で6000円の解除料が発生する。

 また、同コースではポイントサービス「auポイントプログラム」を改定。月額の利用金額に応じて、105円あたりのポイント付与率を、現状一律2ポイントから4-7ポイントに拡大する。具体的には1か月当たりの利用料金が5000円未満ならば4ポイント、1万円未満ならば5ポイント、1万円以上なら7ポイント付与する。貯まった「auポイント」は、これまで同様、機種変更などで利用できるほか、「フルサポートコース」の解約料の支払いにも利用できる。

 会見で、高橋誠・常務コンシューマ事業統轄本部長は「フルサポートコース」について、「月々の利用金額が1万4000円ぐらいのユーザーであれば、12か月でフルサポート解除料とほぼ同等のポイントが得られる。そのため、サービスをより使う人であれば、短期間でも今までと同様に端末を買い換えられる」と説明した。



 一方、「シンプルコース」は、2万1000円の補助金がなく、端末の価格は高くなるが、利用期間の契約がない上、格安の料金プランを利用できる。同コース向けに、「シンプルプランS」と「シンプルプランL」の2つの新料金プランを導入。「シンプルプランS」は月額基本料金が1000円で、通話料は30秒15円、「シンプルプランL」は月額基本料金が2500円で、通話料は1分10円となる。

 購入時に「フルサポートコース」に加入した場合は同じ端末を2年間使用すればシンプルコースに変えることが可能。契約期間中でも解約料を支払えば、「シンプルコース」に変更できる。



 同時に、アフターサービスを強化すると発表した。auの加入者であれば、無料で3年間の無料修理サービスや、ユーザー負担上限5250円で保障外の破損でも修理を受けられるようにする。あわせて、月額300円の有料会員サービス「安心ケータイサポート」も始める。加入すると、同一端末を1年以上の継続利用した場合、電池パックを1個プレゼントしたり、1年間無事故の場合は1000ポイントを与える特典を付けた。故障の保障期間は5年で、保障外の修理も無料で受けることなどができる。

 長期利用者へのポイント優遇サービス「auプレミアムメンバーズ」の年数に応じた加算ポイントも改定。これまでは、利用年数に関わらず加算される「アニバーサリーポイント」は一律200ポイントだったが、変更後は、1-4年目は200ポイント、5年目から500ポイント、8年目800ポイントといった具合に、加算するポイントを段階的に増やす。

 KDDIは今回の新しい料金体系で、販売代理店に支払っている販売奨励金の中で、2万円という金額を利用者に明示する格好となった。シンプルコースは奨励金を原資にすることで料金を安くしたという。しかし、キャンペーンや販売台数に応じて支払われる奨励金は残るため、端末の価格が販売店によって異なる状況はしばらく続くことになりそうだ。同社では、長中期的にはそうした奨励金も廃止し、利用者が店頭で端末の料金が明確にわかるようにしたいとしている。

KDDI=http://www.kddi.com/
「au」=http://www.au.kddi.com/


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