松下、デジタル一眼中級機、可動式液晶と顔認識機能を搭載して10万円前後で

ニュース

2007/09/25 20:04

 松下電器産業は9月25日、可動式の「フリーアングル液晶」を搭載した中級ユーザー向けデジタル一眼レフカメラ「DMC-L10」を発売すると発表した。価格はオープン。発売日と実勢価格は、焦点距離14-50mmのズームレンズ「L-RSO14050」をセットにしたレンズキット「DMC-L10K」が10月26日で15万円前後、ボディ単体の「DMC-L10」が11月22日で10万円前後の見込み。



 デジタル一眼レフとして初めて、100%視野角のライブビュー機能も備える「フリーアングル液晶」を搭載。左右180度、上下270度の範囲で2.5型の液晶パネルを動かせる。そのため、地面に近い位置からのローアングルや手を伸ばしてのハイアングル、液晶を見ながらの自分撮りなど、今までの一眼レフでは難しかったアングルでの撮影が可能。フリーアングル液晶の採用について、パナソニックAVCネットワークス社ネットワーク事業グループDSCビジネスユニットの吉田守ビジネスユニット長は会見で、「今までの一眼レフの常識を変える、新しい撮影スタイルの提案」だと語った。




 さらに「顔認識AF/AE」「コントラストAF」をデジタル一眼レフとして初めて採用。最大15人までの顔を認識し自動的に人物にピントと露出を合わせることができる。このほかライブビュー時には6種のAFモードに対応。9点、マルチ、スポットなどのAFモードが使用できる。撮影モードでは、人物、風景、マクロ、スポーツ、夜景&人物をダイヤルに搭載。より細かなシチュエーションを選択して細かくカスタマイズすることもできる。コンパクトデジタルカメラ「LUMIX」でも使われている「赤ちゃん」シーンモードも搭載した。



 撮像素子には新たに開発した有効1010万画素の「Live MOS センサー」を、画像処理エンジンには「ヴィーナスエンジンIII」を採用した。ISO感度は100から1600。撮像素子の前面には「スーパーソニックウェーブフィルター」を配置。毎秒約3万回超音波振動を発生させ、電源をオンにするたびに自動でゴミやホコリをふるい落とす。記録媒体はSDHCメモリカード、SDメモリカード、マルチメディアカードに対応。サイズは、幅134.5×95.5×77.5mm。重さ約480g。マウント規格は「フォーサーズ」。

 また同日、手ぶれ補正機能つき交換レンズ「ライカ D VARIO-ELMAR(バリオ・エルマー)レンズ」2本の発売も発表した。発売日と価格は、L10のレンズキットに採用されている焦点距離14-50mm(35mmフィルムカメラ換算で28-100mm)の標準ズームレンズ「L-RSO14050」が10月26日で9万9750円。焦点距離14-150mm(同28-300mm)の高倍率ズームレンズ「L-RS014150」が11月22日で17万100円。

松下電器産業=http://panasonic.jp/
「L10」=http://panasonic.jp/dc/l10/product/leica_livemos.html


■関連記事
本日の機種別ランキング(デジタル一眼レフカメラ)
初めてのデジ一眼、購入ポイントはコレだ!
キヤノン「40D」発売3日のスタートダッシュは? 始まった秋のデジ一眼決戦