エプソン、「頭が回る」DVDプレーヤー一体型プロジェクターなど家庭用3機種
DVDプレーヤー一体型の「EMP-TWD10」「EMP-DM1」では、スライド式レンズカバーを採用。レンズへのホコリの付着を防ぐほか、視聴中に投写を一時的に遮断することもできる。USB端子を搭載し、USBメモリやカードリーダーと接続すれば、写真のスライドショーやMP3形式の音楽再生も楽しめる。2機種ともに80型スクリーンを同梱するセットモデルも販売する。
「EMP-TWD10」は、ユーザーの前方・後方どちらに本体を設置しても、スピーカーとDVDスロット部がユーザー側に向くよう、本体上部のレンズ部が180度回転する仕組みを採用したのが特徴。スピーカーの右・左も回転と連動して自動で入れ替わり、自然な音場で視聴できる。なお、90度の位置で横に投影することはできない。
1280×720画素のハイビジョン液晶パネルを搭載し、HDMI端子を1つ装備するので、HDD-DVDレコーダーやゲーム機とつないで高画質の映像を楽しめる。輝度は1200ルーメン。2つのスピーカーだけで迫力ある5.1chサラウンドが実現する「ドルビーバーチャルスピーカー」モードも備え、高音質も追求した。音声出力は10W×2。
サイズは従来モデル「EMP-TWD3」より体積比約80%と小型化。幅330×奥行き260×高さ174mm、重さは約6.9kgに収めた。実勢価格はプロジェクター単体が15万円前後、立ち上げ式のスクリーンをセットにした「EMP-TWD10S」が16万円前後の見込み。
「EMP-DM1」は、DVDプレーヤー一体型ながら持ち運びができる取っ手付きのモバイルプロジェクター。リモコンやケーブルなどを収めるポケット付きの収納ケースを付属する。854×480画素の液晶パネルを搭載、輝度は1000ルーメン。音声出力は8W×2。
サイズは従来モデル「EMP-TWD3」よりも、体積比/重量比ともに約50%とコンパクトになり、幅320×奥行き230×高さ127mm、重さは約3.8kg。実勢価格は、プロジェクター単体が9万円台半ば、スタンド付きのスプリングローラー式スクリーンをセットにした「EMP-DM1S」が9万円台後半の見込み。オプションの「天井投写キット」をレンズの前に取り付ければ、天井に映像を映して寝転がりながら視聴することもできる。キットの税別価格は2000円。なお、発売記念キャンペーンとして、「EMP-DM1」「EMP-DM1S」の初回出荷合計2000台限定でオプションの「天井投写キット」を同梱する。
フルHD投影が可能な「EMP-TW2000」は、1920×1080画素のフルHD液晶パネルを採用した上位モデル。黒の再現性を高める位相補償技術「DEEP BLACK」を新たに搭載し、液晶パネルからの光漏れを防ぐことで、50000:1の高コントラストを実現したのが特徴。動画色空間の国際標準規格「xvYCC」に準拠する「x.v.Color」に対応し、映像本来の色を忠実に再現する。
このほか、映画のフィルムと同じ毎秒24コマで表示する「2-2プルダウン」機能や、「赤・緑・青」に加え「C(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロー)」の計6色で色相、彩度、明度を調節できる「6軸カラー調整」も備える。輝度は1600ルーメン。HDMI端子は2つ。サイズは幅406×奥行き310×高さ124mm、重さは約5.6kgで、実勢価格は35万円前後の見込み。
また、「dreamio」のイメージキャラクターに長澤まさみさんを起用。テレビCM「ヨーイ、ドン!」編を9月16日から放映する。同社のプリンタ「カラリオ」でもイメージキャラクターとして活躍する長澤まさみさんを登場させることで、気軽さ・親しみやすさをアピールする狙い。新製品のテーマを「どこでもドーン! なんでもドーン!」とし、誰でも簡単に超大画面で映像を楽しめる生活スタイルを提案する。
06年の海外・国内を含めた同社のプロジェクター出荷台数実績は、ビジネス向けが9割、家庭向けが1割(同社調べ)で、一般消費者への普及はまだまだ。セイコーエプソンは「(接続が簡単などの)使い勝手のよさと具体的な使い方のシーンを提案する」(羽片忠明・セイコーエプソン 島内事業所 映像機器事業部事業部長)ことで、消費者に対するプロジェクターの認知度を高めていく考え。3モデルで1年間に3万台の販売を目指す。
セイコーエプソン=http://www.epson.jp/
「dreamio」=http://www.epson.jp/products/dreamio/
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