ソニー、「『BRAVIA』は第3章へ」、70V型など年末モデルを発表
発表した15機種のうち、サイズ別では40V型と46V型がそれぞれ5機種、52V型が4機種、70V型が1機種。シリーズは最上位モデルの「X7000」に加え、「X5050」「X5000」「W5000」「V5000」「V3000」の6シリーズを展開する。
全機種とも地上・BS・110度CSデジタルチューナーを内蔵し、1920×1080画素のフルHD対応10bitパネルを採用。また、インターネットに接続し、テレビ向けネットサービス「アクトビラ」や「アプリキャスト」を利用可能。HDMIケーブルのコントロール信号を使用したリンク機能「ブラビアリンク」も備え、テレビのリモコンでレコーダーやサラウンドシステムなどの対応機器を操作できる。
「X7000」を除く「X」および「W」シリーズには、純度の高い色を表現するバックライトシステム「ライブカラークリエーション」を採用。また、「Vシリーズ」を除く全機種には、倍速120コマの表示が可能な「モーションフロー」機能を備えた。スポーツ中継など動きの速い映像をなめらかに表現し、従来の液晶テレビで課題だった撮影時の画像のぼやけも補正する。
従来の赤外線リモコンが付属する「V3000シリーズ」を除き、2.4GHzの無線通信を採用した新開発の「おき楽リモコン」を付属。テレビとリモコンの間に遮蔽物があっても操作でき、番組録画操作が可能な「見て録」ボタンや、レコーダーに録画した番組リストを呼び出せる「見る」ボタンも装備し、「ブラビアリンク」対応機器との連動操作を使いやすくした。
「X7000」シリーズの「KDL-70X7000」は、市販品として最大サイズの70V型モデル。純粋な白色光を作り出すバックライトシステム「トリルミナス」を備え色再現力が向上。画像エンジンには映像信号をハイビジョン信号に変更する「ブラビアエンジンプロ」を搭載し、質感のある映像を表現する。また、消費電力ではエネルギー効率を従来に比べ220%高め、46V型レベルまでカットした。発売日は11月20日。価格はオープンで実勢価格が400万前後の見込み。
そのほかの機種の発売日は、「X5050」「X5000」「V5000」「V3000」が9月20日で、「W5000」「V5000」が11月10日。価格はオープンで、実勢価格は「X5050」の52V型が60万円前後、46V型が50万円前後、40V型が38万円前後、「X5000」の52V型が58万円前後、46V型が48万円前後、40V型が36万円前後の見込み。
また、「W5000」の52V型が55万円前後、46V型が45万円前後、40V型が33万円前後、「V5000」の52V型で51万円前後、46V型で41万円前後、40V型で29万円前後、「V3000」の46V型で40万円前後、40V型で27万円前後の見込み。
ソニーの福田隆志・業務執行役員SVPテレビ事業本部長は、「今年で3年目を迎えるブラビアのテーマは、拡大と進化。ハイビジョンの中心はやっぱりソニーと言ってもらえるために、高付加価値商品を生み出していきたい」と挨拶した。一方、ソニーマーケティングの鹿野清・取締役執行役員常務は、「ブラビアの誕生が第1章で、ブランドが定着した昨年が第2章。今回の新モデル投入が第3章の幕開け。薄型テレビの需要は、大画面へと移っている。46V型以上を昨年の商戦期に比べ2倍の10機種用意し年末商戦に挑む」と意気込みを述べた。
このほか、従来モデルの「J3000シリーズ」の32V、26V、20V型モデルのカラーバリエーションも同時に発表。既存のシルバー、ブラックに加え、新たに32V型でホワイトとブラウンの2色、26V型ではホワイトとピンク、20V型でホワイト、ブラウン、ピンク、ブルー、ライムグリーン、ライトブルーの6色を追加した。
加えて、デジタルチューナー内蔵のHDDレコーダー「BRX-A250」とインターネット経由のビデオ・オン・デマンド(VOD)が可能なネットワークTVボックス「BRX-NT1」も発表した。「BRX-A250」は250GBのHDDを搭載し、ハイビジョン画質で70時間の録画が可能。両製品とも本体の小型化に成功し、テレビの背面に取り付けることができる。「BRX‐A250」の外形寸法は、幅25.5×高さ5.2×奥行き14.8cm。「ブラビアリンク」にも対応し、HDMIケーブルで接続すれば「おき楽リモコン」で操作が可能。発売日はともに11月20日で。価格はオープンで、実勢価格は「BRX-A250」が5万円前後、「BRX-NT1」が3万円前後の見込み。
さらに、「ブラビアリンク」対応のホームシアターシステムとサラウンドシステムも発表。ホームシアターシステムは、HDMI入力端子を3系統備えた「HT-SF2000」と、DVDプレーヤー内蔵の「DAV-IS10」「DAVDZ220」の3機種。いずれも5.1chサラウンド機能や自動音場補正機能「D.C.A.C.」を搭載する。発売日は「HT-SF2000」が11月10日、「DAV-IS10」「DAVDZ220」が10月20日。価格はオープンで、実勢価格は「HT-SF2000」と「DAV-IS10」が10万円前後、「DAVDZ220」が5万円前後の見込み。
サラウンドシステムは、AVアンプと5.1chスピーカーを搭載したテレビスタンド型の「RHT-G1200」と、AVアンプと5.1chスピーカにサブウーファーを一つのきょう体に内蔵した「RHT-S10」の2機種。発売日は11月10日。価格はオープンで、実勢価格は「RHT-G1200」が15万円前後、「RHT-S10」が10万円前後の見込み。
ソニー=http://www.sony.co.jp/
「BRAVIA」=http://www.sony.jp/products/Consumer/bravia/
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