MS、タッチして使うテーブル型コンピュータを発表、パートナー向け説明会で

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2007/08/30 10:21

 マイクロソフト(ダレン・ヒューストン社長)は8月29日、日本のコンシューマー市場におけるパートナー企業向け戦略説明会「CONNECTED(コネクティッド)」を都内で開催した。

●デジタルライフスタイルの取り組み、パートナー企業との連携が鍵

 ヒューストン社長は基調講演で「日本はブロードバンドの普及率が高く、また速度や信頼性など、サービス面も良い。今後はインターネットを通じたサービスやコンテンツの利用がさらに高まっていくだろう」とし、同社が取り組んでいる「Windows Vista」を核とする「デジタルライフスタイルの推進」について説明。特に放送・通信事業者やレーベル、コンテンツプロバイダーなどの企業との連携も必要としながら具体例を紹介した。




 「Windows Vista」に搭載されているビデオオンデマンド機能「メディア オンライン」を経由した配信では、テレビ東京が「あにてれ」を提供。人気のアニメの宣伝スポットなどを流す。またイーブック・システムズ(岡崎眞社長)はリモコン操作で電子ブックが読める無料電子ブック図書館「Flib(フリブ)」を提供する。

 日本テレビ(久保伸太郎代表取締役)では、パソコンでワンセグ放送を視聴しているユーザーを対象に「ワンセグ・メディアセンター連携機能」を提供する。マイクロソフト、バッファロー、富士通と共同で開発した機能で、日本テレビが「メディア オンライン」上で公開している動画コンテンツに簡単にアクセスできるのが特徴。


●タッチスクリーン付きのコンピュータ「Microsoft Surface」など

 また、「Windows SideShow」「Media Center Extender」「Microsoft Silverlight」といった、「Windows Vista」に搭載する新たしい機能について、デモンストレーションを交えた説明も行った。

 ネットワークに接続したデジタル家電で「Media Center」のコンテンツが楽しめる「Media Center Extender」では、同社の家庭用ゲーム機「Xbox 360」を使ったデモを披露。ネットワークにあるMedia Center PCを探し出し、HDMI端子で接続した薄型テレビに「Media Center」の画面を表示。「Xbox 360」のリモコンを使って、「Media Center」内の音楽や動画などを再生した。

 一方「Microsoft Silverlight」は、Webブラウザで表現力豊かな映像を再生するWebプラットフォーム。高画質な動画をフルスクリーンで視聴したり、インタラクティブなコンテンツを利用できる。コンテンツの例として、旭山動物園の「Mother Earth ?母なる地球?」を紹介した。3Dの地球儀から、旭山動物園で暮らす動物たちを探したり、動物たちの行動を静止画像や動画で楽しめる。


 このほか、ヒューストン社長は「一般向けになるのはもうしばらく先」としながらも「Microsoft Surface」の紹介も行った。タッチスクリーン付きのテーブル型コンピュータで、マウスやキーボードを必要とせず、すべてタッチすることで操作できるのが特徴。複数のユーザーが同時に使うこともできる。


 物体を検知することもでき、「Surface」上にモバイルデバイスを置くと、デバイスのスペックを確認することができたり、デバイス内に収録してある、音楽データや画像データなどを再生したり、他のモバイルデバイスに移動することもできる。レストランやダイニングテーブルなど、人が集まる場所での使用を想定している。


マイクロソフト=http://www.microsoft.com/ja/jp/


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