シャープ、廃プラスチック部材を新製品に利用できる新リサイクル技術を開発
同社は01年度に、家電4品目から回収した単一素材の廃プラスチック部材(PPまたはポリスチレン)を家電新製品の部材として繰り返し再利用する「自己循環型マテリアルリサイクル」の技術を開発・実用化し、新品プラスチックの使用量の削減に取り組んで来たが、金属部品や異なった材質の樹脂が付着した状態のプラスチック部材は廃棄処理せざるを得なく、廃プラスチックの回収量と再生プラスチックの用途拡大が課題となっていた。
今回、この廃プラスチック部材の再生のために、家電リサイクル会社の関西リサイクルシステムズに「高効率金属除去ライン」を設置するとともに、「高純度PP分離回収技術」を新たに開発。さらに、ここで分離回収したPPを宇部興産(村浩章長田)の独自技術で着色し、異物を見えにくくすることで、家電新製品の外装部材への再利用が可能となり、自己循環型マテリアルリサイクルを実現した。
シャープは、この技術をまず、07年9月に発売する冷蔵庫「SJ-HD50P」「SJ-HD46P」の外装部材に採用し、08年度には06年度比1.6倍となる再生プラスチック全体の新製品への使用量1000トンを目指す。
シャープ=http://www.sharp.co.jp/
関西リサイクルシステムズ=http://www.krsc.co.jp/
宇部興産=http://www.ube-ind.co.jp/