北海道で市民メディア交流会、夕張など地域の課題を考えるワークショップも

ニュース

2007/08/20 20:48

 第5回市民メディア全国交流集会@北海道07実行委員会事務局は、「地域が変わる メディアを変える」をテーマに、市民メディアについて考えるイベント「市民メディアサミット'07」を、9月7日-9日の3日間、北海道・札幌で開催する。

 紙媒体やラジオ、テレビ、インターネットなどを用いて市民自ら情報発信を行う「市民メディア」について、ワークショップや講演、ディスカッションなどを通じて考えるイベント。後援は、北海道、札幌市、NPO法人北海道NPOサポートセンターなど15団体、協賛企業はデジック、カンバス、データクラフト。

 1日目は、実際に訪問し、その地域の課題を発見するワークショップを開く。コースは夕張・二風谷・富良野・支笏湖の4つで、例えば、夕張コースでは、マスメディアでは報道されなかった夕張市の実情を知り、メディアのあり方やこれからの地域のあり方を考える。また、二風谷コースでは、FMピパウシや萱野茂アイヌ資料館を見学しマイノリティの情報発信について、富良野コースでは、廃校を利用した美術館を訪れてアートについて考える。支笏湖コースでは、支笏洞爺国立公園などを訪れ、観光振興や環境保護について話し合う。

 2日目は、「市民とメディア―“ゲリラ・テレビジョン”から35年」をテーマに、今野勉・テレビマンユニオン取締役副社長の基調講演を開催する。このほか、2-3日目は、参加者主催の分科会も多数実施する。現在決定している分科会は、2日目が「地域コミュニティ放送の役割とは」「洞爺湖G8サミットで市民メディアは何ができる?」「地域・市民メディアとしてのインターネットTV?実証報告とディスカッション」など7テーマ。

 最終日の3日目は、「市民の発信をどう保障するか?放送・通信の融合をみすえて」「災害と市民メディア」「『地域SNS2.0』の可能性をさぐる」「市民参加型コミュニティFMを考える」など9テーマが決定している。分科会の後には、市民メディア全国交流協議会総会を行う。また、2日目の最後には、札幌市民活動スペース「アウ・クル」体育館で交流会も実施する。

 2-3日目の会場は、札幌市生涯学習総合センターちえりあ。参加は事前登録制で、専用の申込用紙を同サミットのホームページからダウンロードし、事務局に送付する。参加申し込みは8月末日まで。料金は、2-3日目のちえりあの催しすべてとアウ・クルでの交流会に参加できるフリーパス(一般)が7000円など。なお、1日目に開催するワークショップの参加には別途料金が必要。料金はコースによって異なる。

市民メディア全国交流協議会=http://alternative-media.jp/
「市民メディアサミット'07」=http://07hokkaido.alternative-media.jp/