日立、フルHDで記録が可能な8cmBD/DVDドライブと専用回路を開発

ニュース

2007/07/24 10:10

 日立製作所は7月20日、世界初となる民生用ビデオカメラ用の8cmブルーレイディスク(BD)とDVDのハイブリッド型ドライブを開発したと発表した。同時に開発した画像処理回路とCMOSセンサーと組み合わせることで、1920×1080画素のフルハイビジョン(フルHD)映像での撮影から記録、保存までができるようになる。

 開発したドライブは8cmタイプのBD-RE/-R、DVD-RAM/-RW/-Rディスクに対応。BDとDVD用の2つの光学系部品と、BD用の小型収差補正機能を持つ薄型ピックアップを採用しており、従来のDVDカメラとほぼ同じ容積の機構を実現した。また、ディスクへの高速記録とメモリバッファ機能を組み合わせる記録技術を導入することで消費電力を抑えた。

同時に開発した画像処理回路「映像信号プロセッサ」は、撮像素子の映像信号をフルHDでメディアに記録する「高品位映像音声コーデックLSI」とフルHD映像信号を生成する「高画質カメラ画像処理LSI」の2つの新開発のLSIで構成。

「高品位映像音声コーデックLSI」は独自のアルゴリズムで動きが多いシーンでも高精細な画像を表示する技術や画質劣化が認識されやすい部分を事前に判断して画質を高める技術などを盛り込んだ。一方、「高画質カメラ画像処理LSI」では「Advanced CCM」と呼ぶ、DVDビデオカメラ用の処理アルゴリズムをフルハイビジョン用に高めた回路とノイズ低減技術を搭載する。

日立では米AltaSens社と共同で、世界最高となる約530万画素のCMOS撮像素子も開発。CMOSのサイズは1/2.8型で、プログレッシブ読み出し方式と原色カラーフィルターを採用。フルHDでの撮像に対応する高速読み出しや、動画よりも広い画素領域を選択して読み出せる静止画撮影機能を備えた。


日立製作所=http://www.hitachi.co.jp/


■関連記事
本日の機種別ランキング(デジタルビデオカメラ)