三菱化学メディア、点字付きCD-Rディスク、メディアもバリアフリーに
三菱化学メディア(大塚重徳社長)は7月19日、触感でディスク表面の文字が読み取れる点字付きCD-R(追記型)ディスク「SR80SB10」を8月末に発売すると発表した。10枚入りパックで販売する。価格はオープン。
点字の凸(でこ)文字をディスク表面に印刷し、視覚に障害を持つ人でも、ディスクの規格や容量などを読めるようにしたCD-R。表裏の識別も容易になる。
点字部分は、同社が開発した高粘度インクを2層に印刷することで実現した。高粘度インクは単層で0.05mm高さの印刷が可能で、積層では0.1mm以上の高さが可能。また、点字の高さに加え、ディスク表面の下地に滑りやすいインクを使い、ディスク表面と点字に滑りやすさの差をつけ、触読しやすくした。
1枚あたりの記録容量は700MB。ケースは5mmスリムケースを採用し、インデックスカード付き紙箱パッケージで提供する。
CDやDVDなどの光記録ディスクは、それぞれ複数の規格があるにも関わらず、ディスク自体の形状はどれも同じため、包装開封後は、種別を判別することがこれまで難しかった。点字付きCD-Rはこうした課題に応えたもの。
三菱化学メディア=http://www.mcmedia.co.jp/