ワンセグチューナー この機能に注目!

特集

2007/07/07 20:17

 ワンセグ携帯の人気に牽引される形で、PC用ワンセグチューナーが人気を集めている。ラインナップもずいぶんと豊富となり、価格も手頃。さらに装着の簡単さと相まって、家電量販店では専門コーナーが設けられるほどだ。今回はこのPC用ワンセグチューナーのトレンド分析を行ってみよう。

ポイント1?どんなタイプがあるのか?接続方式はUSBが主流


 基本的にノートPCと組み合わせることを目的に作られている製品が多いこともあり、胸ポケットに入るコンパクトなタイプが主流。

PCとの接続方式に関しては、標準的なインターフェイスであるUSB接続式が9割以上を占める。デスクトップ向けのPCIボード式のものやノート用のPCカード式、ExpressCard式などもあるが種類はごくわずか。また、USB接続タイプはUSBメモリのようにスタイリッシュな製品が多く、デザインを選択の基準にするユーザーも多い。


 ただし、いつもワンセグチューナーをノートPCに接続しておきたいのなら、スロット内にきっちりと収まるエスケイネットの「MonsterTV 1D」(PCカード式)やサンワサプライの「ワンセグチューナー VGA-TV1S2」(ExpressCard式)などの方が使い勝手がいい。



 

ポイント2?視聴・録画機能?「ながら見」に便利なタイムシフト再生


 視聴・録画機能について見ていくことにしよう。機能で、まず抑えておきたいのが予約録画機能だ。最近のワンセグチューナーは「i-EPG」や「EPG」などの電子番組表と連動した高度な録画予約操作が行えるのが当たり前。「用途は視聴だけ」と割り切っている人はあまり必要ないが、一般的なユーザーの場合は、まずはこの機能の有無をチェックしたい。


 また「タイムシフト再生」「レジューム再生」といった再生支援機能があると便利だ。特に任意のタイミングで番組視聴を一時停止させ、好きなときに同じ場所から再生できるタイムシフト再生などは「ながら見」ユーザーには必須の機能だと言える。


 メインの機能ではないが、意外と重宝するのが「画面サイズ調整」機能だ。ワンセグの画面サイズは320×240、320×180ピクセルのQVGAサイズだが、これを自由に拡大できるものと、3段階や4段階とステップ刻みで拡大できるものがある。「WEBブラウザを開きつつメールチェックをし、ワンセグ視聴」などという使い方をする場合には、自由に調整できるものが重宝する。



ポイント3?ソフト機能?データ放送の表示機能をチェック


 視聴ソフトの使い勝手も重要なポイント。とくにデータ放送の表示ウィンドウや字幕表示機能。ワンセグ放送には補足的な情報を文字で流す、データ放送が連動しているだけに、表示ウィンドウの有無はもちろんのこと、その見やすさなども重要なポイントとなる。純粋にPCでTV番組をみるだけならあまり気にすることはないが、ワンセグ放送の真髄を味わうならぜひとも重視したい。


ポイント4?受信感度?部屋でみるなら外部アンテナも


 最も重要な受信感度についても解説しよう。製品によっては室内での受信感度を高めるために、内蔵アンテナ以外に外部アンテナが付いている機種もある。「自分の部屋でのワンセグ受信状態に不安がある」「事情により受信状態良好な窓際で使うことができない」といった人は、こうした機種を選んでおけば失敗がない。



結論?はじめての人は「すべて盛り」を


 ワンセグチューナーをある程度使い込むと、自分の視聴スタイルによって必要な機能とそうでない機能の切り分けがついてくるようになる。あらかじめ自分の視聴スタイルがハッキリしている人は、そこから逆引きして自分の用途にあう機種を選定すればいいが、初めてワンセグチューナーを手にする人はそうもいかない。ということで、どれにするか迷ったなら、ここであげた機能をすべて備えた機種を選べばまず間違いない。最終的にデザインなどで何にするか、好みのものを選べば幸せな買い物ができるはずだ。


 最後に、購入の際に確認してほしいのが、「自分が使用するPCとの互換性」と「地域におけるワンセグ感度」だ。せっかくワンセグチューナーを購入しても、自分のPCで使用できなければ意味がない。事前にメーカーのホームページで確認するか、使用しているPCのバージョンを調べてからお店に行こう。また、ワンセグは住んでいる地域や環境によって受信感度が変わってくる。「ワンセグ感度MAP」(http://www.1segmap.jp/)などを使って、自分の住んでいる地域の受信感度を調べるのも、失敗しないワンセグ選びの基本だ。初めてでも、上に挙げた「4つのポイント」に注目して商品を選択すれば大丈夫だろう。自分の視聴スタイルにあったワンセグチューナーを購入してもらいたい。