ノートPC「最新の1台」選びのポイントはココだ
ポイント1?「A4」+「ワイド液晶」
まずはもっとも基本的なポイントとなる「サイズ」に関しての解説から。現在の売れ筋のモデルは、15.4インチワイド液晶を搭載したA4サイズのモデルが中心。15.4インチというのは横に広いワイド画面タイプの液晶で、DVDやハイビジョンのテレビ放送などを迫力ある画面で鑑賞できる。
またビジネスで使う場合にも、ワイド画面ならメールやウエブブラウザ、エクセルやワードなどのファイルを同時に表示して効率よく作業できる。つまり、ホビーとビジネスの両方をバランスよくこなせるのがこの「A4サイズ」であり「15.4インチ」なのだ。
ただし、さすがにこのサイズだと軒並み3kgを超える機種ばかりなので、モバイル用途で使うには無理がある。あくまでも「室内での使用優先、持ち運びはごくたまに」といった場合にこのサイズの選択が生きてくる。
ポイント2?Celeron Mでもストレスなく動く
次にPCの心臓部である「CPU」の傾向をチェックしてみよう。巷を席巻する新世代CPUであるCore 2 Duoを搭載した最新モデルが増えているが、ランキングでみると他のCPUの人気もまだまだ根強い。
廉価版のイメージの強いCeleron Mだが、Core 2 Duoと同じアーキテクチャーで作られたCPUコアを用いるなど、実際には「Core 2 Duoのシングルコア版」と呼んでもいい実力を備えている。そのため、処理能力に大きな不安を感じる必要はない。
Windows Vistaも一般的な用途で用いる限りはストレスなく動かせるし、3Dゲームや動画エンコードなども楽々こなす。「Celeronだからこれができない」ということはまずないだろう。もちろん、予算に余裕があれば、Core 2 Duoを搭載する上位ラインアップを選ぶに越したことはない。
ポイント3?基本コンポーネント?HDDと光学ドライブ?
その他の基本コンポーネントにも目を向けてみよう。まずはHDDだ。ビジネス用途をメインで考えるならば80GB程度でも十分だが、テレビ番組の録画なども考えるならば100GB以上の容量をもつ機種を選んでおけば間違いない。
次に光学ドライブだが、これはDVDスーパーマルチドライブ搭載モデルを選んだ方がいい。一部の安価なモデルでは例外的にコンボドライブなどを搭載するが、CDにしか保存できないのはやはり不便だ。
また、ブルーレイドライブやHD DVDドライブなどの次世代ドライブも、ソニー「VAIO type A」や東芝「Qosmio」などのハイエンドモデルに搭載されはじめている。まだまだ現時点では高価だが、これらのモデルはハイビジョンコンテンツの視聴もできるので、大容量コンテンツの保存に大きな魅力を感じるなら、選ぶ価値はあるだろう。
ポイント4?テレビはデジタル放送が主流
マルチメディア機能の充実が最近のノートPCのトレンドだけに、やはりテレビチューナーにはこだわりたいという人も多いことだろう。
現在のノートPCに搭載されるテレビチューナーの種類は「地上アナログ対応チューナー」「地上デジタルチューナー」「ワンセグチューナー」の3つに大別される。この中でアナログチューナー搭載機種の割合がいちばん少ない。すでに時代はアナログからデジタルへ移行しているのだ。
ここは是非、地デジ時代に備えて、デジタルチューナーを搭載するかどうかを重要視したい。より高画質で視聴したいのなら「地上デジタルチューナー」搭載モデルを選ぼう。地デジ、地上アナログは大画面液晶搭載のA4サイズ以上、ワンセグはB5以下のピュアモバイルマシンへの搭載が多いようだ。
結論?明確な使用目的がない場合はA4で決まり
ここまで解説してきた各ポイントをまとめると、「ワイド画面搭載のA4サイズ」というのが最も多用なニーズを満たすタイプであることが分かってくる。明確な使用イメージがなく、とにかく「最新のPCが欲しい」という人はこのサイズのノートを選んでおけばまず間違いないだろう。
キーボードも打ちやすく、広々とした液晶はお年寄りにも見やすい。また、CPUパワーやHDD容量も十分で、これ一台であらゆる用途に対応できるだろう。まずはこのA4サイズを基本に据え、自分が使いたい細かな用途に応じて、テレビチューナーなどの有無を決めていけば、きっといい買い物ができるだろう。