活用の幅はこんなに広い! 進化するハガキ・毛筆ソフト

特集

2007/07/07 21:25

人気のハガキ・毛筆ソフト「筆まめ」や「筆王」の夏バージョンが出揃った。暑中見舞いなどに活用できる特典を満載し、年末の年賀状作成もカバーするお得なパッケージだ。暑中見舞い、年賀状作成以外にも活用の幅を広げつづけるハガキ・毛筆ソフトの魅力とは――。

さまざまな用途に使える住所録機能


 ハガキ・毛筆ソフトのもつ機能のなかで主要なものの一つが住所録機能だ。複数の住所、電話番号、家族の名前、誕生日、ニックネームなどの情報を一括管理できる。年賀状や暑中見舞いの送・受記録を管理できるのも便利だ。知人の情報をまとめて管理しておけば、さまざまなシーンで活躍する。


 住所録はキーボード入力に加え、手持ちのCSV形式データベースやタブ区切り形式のデータを追加できる場合がほとんど。携帯電話連携ソフトをはじめ、ほかのソフトで作成したデータを取り込めるソフトも多数ある。


 住所録機能には、刻々と変わる情報をスムーズに吸収できることも求められる。特に手間がかかるのが、市町村合併による郵便番号の変更だ。各社の今夏バージョンのソフトは、合併前の郵便番号を最新のものに変換する機能が搭載されている。さらに今後の合併にも対応するサービスを用意している。


 住所録は、万が一でも外部に流出すると大きな迷惑をかける重要な個人情報だ。作成した住所録にパスワードをかける機能をはじめ、各ソフトがセキュリティ対策機能を搭載しているので、必ず確認しておこう。


 住所録機能の使い勝手がよくないと、使ううちに大きなストレスになる。ハガキ・毛筆ソフトを選ぶときは入念にチェックしておきたい。



操作性やテンプレートも選択のポイントに


 ソフトが収録するイラストやデザインテンプレート、写真やフォントなどの素材も必ずチェック。ハガキの裏面デザインのクオリティを決めるのは、ソフトが収録する素材のクオリティだといえる。収録点数ではなく、自分の好みにあったものがどれだけあるかがポイント。ハガキのほか、ネームシールや名刺、うちわなどユニークなデザインテンプレートを備えたソフトもある。購入前にすべての素材を見ることはできないのが悔しいところだが、メーカーのウェブページで公開されているサンプルなどを参考にするといい。


 使いたい素材をいかにスムーズに見つけられるかも、ソフトの使い勝手に影響してくる。収録点数が多いものはなおさらだ。素材をレイアウトに簡単に挿入できるか、挿入後のデザインを簡単に変更できるかなども確認しておきたい。

 デジカメで撮影した写真を使いたいなら、画像関連の機能を多く備えたソフトがいい。画像の加工・補正機能はもちろん、イラストと組み合わせてアレンジできる機能をもつものも多くある。



多機能ソフトだけに操作性の高さもチェック


 ハガキ作成の最後の仕上げはプリント作業。特に宛名面は、郵便番号が枠からずれると見栄えが悪くなってしまう。印刷位置を調整する機能はどのソフトも装備しているが、操作法は異なる。また、印刷品質を落とさずにインクの使用量をセーブする機能を搭載したソフトもあるので、大量に印刷することがある人は確認しておくといい。


 このほかに注目したいのが、電話番号やメールアドレスなどを入力したQRコードを作成・印刷する機能。引っ越しの挨拶状などに印刷して送れば、受け取った人が住所録を更新するときに役に立つ。


 さまざま利用法ができるハガキ・毛筆ソフトだけに、操作性の高さも重要なチェックポイントだ。ほとんどのソフトは宛名面・文面作成にウィザード形式を採用しているが、各ソフトにそれぞれ特徴があり、好みがわかれる。実際に操作して確認するのがベストなので、体験版があれば積極的に利用するといい。


 ハガキ・毛筆ソフトはCD版・DVD版・ダウンロード版を用意しているものが多い。搭載する基本機能は共通するが、収録素材の点数などが違うこともある。使用するPCのスペックや用途に合わせて、最適なものを選ぼう。