BBS協会、小学生向けのインターネットを活用した海外交流支援プロジェクト
特定非営利活動法人ブロードバンドスクール協会(BBS協会、清水康敬理事長)は6月15日、クレオ、マイクロソフトらと協力し、インターネットを活用し日本と海外の小学生の交流を支援する「キッズアブログ」プロジェクトを07年7月から08年5月31日まで実施すると発表した。
プロジェクトでは、日本と海外の児童・生徒が共通テーマを持って学習を行い、ブログを中心にインターネットツールを活用してコミュニケーションをしながら、お互いの文化や思想を学びあう機会を設ける。これを通じて異文化に興味を持ち、相互理解を深め、お互いを尊重することを学ぶことで国際性を身につけると同時に、自分たちの文化についての認識も深めることを目指す。
当初は、オークランド日本人コミュニティの子供たちと東京の谷中・根津・千駄木地区でNPO法人CANVAS主催キッズ地域情報発信基地局プロジェクトに参加している子どもたちの間の交流を支援する。今後、徐々に参加者を増やしていく。
BBS協会はクレオやマイクロソフトらと協力し、交流授業実施にあたっての人材面での支援や企画のアドバイスのほか、情報活用能力の育成や基本的な情報モラルについての研修を実施。今後、交流を希望する学校や地域の紹介やコーディネートも行う。交流する施設にはインターネット会議システムの貸し出しを行うほか、交流授業で利用するツールのトレーニングやサポートも行う。
初年度の最終形として、NPO法人CANVASとのコラボレーション企画による「インターネット海外交流会議」を開催し、オークランドと日本の子どもたちがインターネット会議システムを使って、これまでの活動をもとにリアルタイムで直接交流するイベントを実施する。
また、同プロジェクトの参加者以外の親子も対象に、Windows Liveスペースなどのインターネットツールを使いながら、ブログの正しい作成方法や利用方法など基本的な情報モラルの習得を目的としたワークショップを定期的に実施。インターネットを安全に利用するために保護者ができる事前対策について、フィルタリングソフトの利用方法などを交えて授業を行う。