アップル、Mac用ブラウザ「Safari」のWindows版を提供へ、新OSの発売は10月

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2007/06/12 21:55

 米アップルは6月11日、サンフランシスコで開催している「WWDC 2007」で、約2年半ぶりの新OS「Mac OS X バージョン 10.5 Leopard(レパード)」の最新版を公開し、同OSを10月に発売すると発表した。価格は、シングルユーザーライセンスが129ドル、同一の家庭内で5ユーザーまで利用できる「Mac OS X Leopard Family Pack」が199ドル。

 米アップルは6月11日、サンフランシスコで開催している「WWDC 2007」で、約2年半ぶりの新OS「Mac OS X バージョン 10.5 Leopard(レパード)」の最新版を公開し、同OSを10月に発売すると発表した。価格は、シングルユーザーライセンスが129ドル、同一の家庭内で5ユーザーまで利用できる「Mac OS X Leopard Family Pack」が199ドル。

 「Mac OS X」は、美しいインターフェイスとUNIXベースの堅牢性が特徴のOSで、今回で6回目のメジャーアップグレード。フルネイティブ64ビットをサポートするほか、300以上の新しい機能を搭載する。新しいデスクトップと、「Dock」には、ファイルを新しい方法で直感的に整理できる「Stacks」を追加。また、再設計した「Finder」には「Cover Flow」を加え、複数のMacの間でファイルのブラウズと共有が簡単にできる機能も装備する。

 このほか、アプリケーションを開かずにファイルの中身をすばやくプレビューできる「Quick Look」、データのバックアップや修復が簡単に行える「Time Machine」などの新機能を盛り込む。インテル製CPUを搭載したMac上でWindowsをネイティブで動作させることができる「Boot Camp」の正式版も搭載する。

 「wikiサーバ」や「Podcast Producer」など、250以上の新機能を追加したサーバーOS「Mac OS X Server バージョン10.5 Leopard」も、同じく10月に出荷する予定。価格は、10クライアントエディションが499ドル、無制限クライアントエディションが999ドル。

 また同時に、Windows OSとMac OS Xの両方で利用できるWebブラウザ「Safari(サファリ) 3」のパブリックベータ(英語版)の提供を開始したと発表した。

 「Safari」は、これまでMac OS X専用として提供していたが、最新版からWindows OSをインストールしたWindows PCでも利用できるようにした。対応OSは、MacintoshがMac OS X Tiger 10.4.9以降、WindowsがVistaとXP。

 「Safari 3」は、業界標準の「iBench」を使ったWebページのレンダリングテストでInternet Explorer 7の最大2倍、Firefox 2の最大1.6倍の速さを記録し、Mac用ブラウザとWindows用ブラウザのなかで最速となった。また、1つのウインドウで複数のページを開き、切り替えられるタブブラウジングに対応し、サイトの更新状況をすばやくチェックできるRSSリーダー機能を内蔵する。

 パブリックベータは、一定期間の試用を目的として使用許諾されるプレビュー版のソフトとして、同社のウェブサイトでダウンロード提供する。利用は無料。「Safari 3」の製品版は、今秋発売予定の「Mac OS X バージョン 10.5 Leopard」の一機能として提供するほか、10月からソフト単体でも無償でダウンロード提供する予定。