ウィルコムは5月31日、高速PHS通信規格「W-OAM」に対応した東芝製端末「WX320T」を7月上旬に発売すると発表した。価格はオープン。直販サイト「ウィルコムストア」の価格は、新規加入の場合で1万円前後になる見通し。

　ウィルコムは5月31日、高速PHS通信規格「W-OAM」に対応した東芝製端末「WX320T」を7月上旬に発売すると発表した。価格はオープン。直販サイト「ウィルコムストア」の価格は、新規加入の場合で1万円前後になる見通し。


　内蔵アンテナを採用し、幅50×高さ97×奥行き21mmのコンパクトサイズを実現。見やすく押しやすい大型ボタンも採用した。ディスプレイは2.4インチのQVGA液晶。有効130万画素のCMOSカメラやmicroSDメモリカードスロットも搭載する。


　また、ウィルコム端末では初の赤外線通信機能を搭載。電話番号やメールアドレス、画像などを、赤外線に対応する別のPHS端末や携帯電話と送受信することができる。そのほか、パソコン向けのウェブサイトが閲覧できるフルブラウザ、WordやPDF形式のファイルを閲覧できるドキュメントビューア、ICレコーダー機能など、ビジネスに役立つ機能を備えた。


　930mAhの大容量のリチウムイオン充電池バッテリーを採用し、最大で7.5時間の連続通話、850時間の連続待受が可能。カラーはブラックとホワイトの2色。

　東芝がPHS端末を発売するのは01年の「Beat Carrots」以来6年ぶりで、新端末も「Carrots」のブランド名で販売する。東芝モバイルコミュニケーション社の岡本光正統括技師長は、「ウィルコムは459万人まで加入者が増えており、当社の端末シェア拡大も見込める」と再参入の理由を発表会で述べた。ウィルコムの土橋匡副社長も「我われの端末は販売期間が長く、（端末の販売台数は）10万台以下を考えていない。積極的に売っていく」と話した。


　ウィルコムでは同時に、京セラ製の音声端末「WX320K」、ケーイーエス製のストレート型端末「9（nine）」の既存端末で、新色を発売することも発表した。「WX320K」はグリーンとピンク、「9（nine）」はグリーンとレッドを追加する。「WX320K」は6月14日、「9（nine）」は7月上旬に発売する予定で、価格はともにオープン。直販サイト「ウィルコムストア」の価格は新規加入の場合で2機種ともに7800円前後になる見通し。